第39話
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た。
「そうか……………ちなみに両親達はその事は?」
「勿論、気付いています。………幸いシャル母様は社交界等は面倒くさがって参加しませんし、父様達の護衛役として付いて行く”天使”の母様やエリザ母様に正面から皮肉を言うような人たちはいませんでしたので。」
「………どうして血が半分違うだけなのに、そこまで差別するんでしょうね?私達は血が半分しか繋がっていなくても、本当の姉妹だと思っているのに……」
「………………俺が思うにさ。3人共、周りの言葉なんか気にせず、いつも通りでいいと思うよ?」
暗そうな雰囲気を纏わせて語るエリナとセティの話を聞いて考え込んだロイドはセティ達に微笑んだ。
「え……」
「へ……」
「ロイドさん……?」
一方ロイドの言葉を聞いたセティ達はそれぞれ呆け
「……3人とは理由が違うけどさ。俺と兄貴もルファ姉と生活を始めた時、奇異の目で見られた事あるよ。………事情を知っているセシル姉達は気にしていなかったけど………それでも兄貴達が奇異の目で見られたり、噂されるのは正直、嫌な気持ちだったんだけど………2人とも、堂々としていたからかな?その内、兄貴達が奇異の目で見られたり噂されることもなくなったんだ。」
「「「…………………………」」」
ロイドの話を聞いていた3人はそれぞれ黙ってロイドを見つめ続け
「だから………3人はそのままでいいと思うよ?接した期間は少ないけれど……それでも3人は本物の姉妹だって、俺達は知っているから。」
「「「!!」」」
ロイドに微笑まされた3人はそれぞれ目を見開いて、驚き
「フフ……」
「えへへ………」
「……………」
それぞれ微笑んだり、静かな笑みを浮かべた。
「……そうですね。親しい人達がそう見てくれていたら、気にする事なんて、ありませんね。………ありがとうございます、ロイドさん。何だか悩むのも馬鹿らしくなってきました。」
「うんうん!それに何だか急に3人で何かを創りたくなってきたよ!」
「フフ、3人で協力して何かを創るのなんて、久しぶりですね………」
セティはロイドに微笑み、シャマーラは無邪気な笑顔を見せて呟き、シャマーラの言葉を聞いたエリナは静かな笑みを浮かべた。
「はは、お役に立ててよかったよ。3人はそうやっていつも仲良く笑っているところが素敵なんだからさ。」
「「「!!…………………」」」
そして笑顔を見せながら言ったロイドの言葉を聞いた3人はそれぞれ頬を赤く染めて驚いた後、黙ってロイドを見つめた。
「?3人共、どうしたんだ。ジッと見つめて。」
3人の様子に気付いたロイドは首を傾げた。
「フフ、どうやら無自覚で言ったみたいですね………」
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