第38話
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いうことかしら?……そうよね。ルファディエルさんがいつも側にいるから、私なんか価値はないわよね。」
エリィは真剣な表情でロイドを睨んで尋ねた。
「そ、そうじゃなくて………というか、そこで何でルファ姉が出てくるんだよ!?………ああもう………エリィ、からかってるだろ!?」
「ふふっ……お返しよ。でも貴方、ちょっと気を付けた方がいいわね。天然っていうか……凄く女たらしな所があるから。」
(………まったくだな。)
(フウ………ロイドの将来の中でも女性関係がどうなるかが、読めないのよね………)
(クカカカカッ!そんなの勿論、ハーレムを築いて酒池肉林に決まっているだろうが!)
慌てている様子のロイドに言われたエリィは微笑んだ後ある事を言い、それを聞いたメヒーシャは頷き、ルファディエルは溜息を吐き、ギレゼルは陽気に笑っていた。
「ちょ、ちょっと待て!ランディならともかくなんで俺がそんな………」
「……自覚がない所がまたタチが悪いというか………はあ……参ったわね………まさかあんな言葉だけでこんなに気分が変わるなんて……(ううっ……まさか本当に複数の女性と関係を持ちそうな人を好きになるなんて………もしかしたらお姉様に本当に相談する日が来るかもしれないわ………)」
「え………」
(クク……完全に墜ちたな♪)
(フフ、エリィとロイドならお似合いでしょうから、エリィの恋を手伝おうかしら?)
(エリィから目の前の人間が”好き”という感情が溢れ出ている………という事はいつかあの人間とエリィが結ばれるのか?そうなった場合、あの悪魔とも今後も共に行動する等……クッ、考えただけでも忌々しい!)
ジト目のエリィに言われたロイドは呆け、ギレゼルは口元に笑みを浮かべ、ルファディエルは微笑み、メヒーシャは静かな表情で語った後、表情を歪めた。
「な、何でもありません。その―――課長への報告を任せてしまってごめんなさい。脅迫状の捜査だけど………何かプランはあるのかしら?」
「いや、今のところは。ただ結局のところ……全ては”銀”の狙いだと思う。それを探る糸口が無いか、明日、みんなで話したいかな。」
「わかったわ。おかげで今夜は……ゆっくり休めそうな気がする。お互い頭をすっきりさせてミーティングに臨みましょう。」
「ああ………!」
エリィの言葉にロイドが力強く頷いたその時
「………………」
エリィはロイドの顔をじっと見つめた。
「エ、エリィ……?」
エリィの見つめられたロイドが戸惑うと
「(複数の女性と関係を持つ可能性があるなら……お姉様の言う通り、私が一番になれるようにロイドに一番最初の女性として意識してもらわねいと……!)…………ん。」
なんと決意
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