第37話
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だったが…………去年、帰国したと思ったらいきなり警察入りを志望してね。その後すぐにメンフィルの貴族に嫁いだ姉の縁を頼ってメンフィル帝国に留学し、その後にまた帰国して来たんだ。」
「そうだったんですか………」
「……知りませんでした。」
アーネストからエリィの話を聞いたロイドは頷き、エリナは静かな表情で答え
「ま、何でこんなセレブなお嬢様が警察にとは思ったけどな……そういや、お嬢の姉がメンフィルの貴族の妻だって話は本当なのかよ?」
ランディは溜息を吐いた後、アーネストに尋ねた。
「ああ。何でも元々はメンフィル大使館であのプリネ姫の見習い侍女として働いていたそうだが………その時に出会ったメンフィルの貴族と恋仲に発展したそうでね。そのまま関係は進んで行き、めでたく結婚できたという話だ。」
「ええっ!?エリィのお姉さんって、あ、あの”姫君の中の姫君”の侍女だったんですか……!?」
「しかもその時に出会った貴族と恋仲になれたなんて………完全に玉の輿じゃねえか!つーか、よく仕えていたお姫さんや貴族の家族達は反対しなかったな………」
アーネストの話を聞いたロイドとランディは驚き
(というか反対する可能性の方がゼロなんですけどね……)
(へ〜………あの人、侍女だったんだ。)
(王妃という立場でありながら、家事ができるのも納得ですね………)
ティオは納得した表情になり、シャマーラは意外そうな表情をし、エリナは静かな表情になっていた。
「まあそこは、エリィや市長も心配していたそうだが、意外にも反対は無かったらしくてね。反対どころかむしろプリネ姫や家族達からも祝福されたそうだ。」
「そうだったんですか………」
そしてアーネストの説明を聞いたロイドは意外そうな表情で頷いた。
「………できれば、彼女が結論を出すまで君達もそっと見守って欲しい。このまま続けたとしても……あんな風に迷いを抱えたままではとてもやっていけないだろうからね。」
アーネストがロイド達に伝えたその時、鐘の音が聞こえて来た。
「もうこんな時間か……お騒がせしてしまった。私はこれで失礼させてもらうよ。」
「あ、はい。」
そしてアーネストは去って行き
「?………………」
(…………………)
(何者だ……あの人間………とてつもない”負”の気配を感じるぞ……)
その様子を何かの違和感を感じて、考え込んでいるエリナとそれぞれの契約者の身体の中にいるルファディエルは目を細めてアーネストを見つめ、ラグタスは警戒した表情で考え込んだ。その後ロイド達はビルに入り、課長室でセルゲイに報告していた。
〜特務支援課〜
「なるほど………
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