第36話
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を見つめて言った。
「その……前から気になっていたけど、どうしておじい様はわざわざセティちゃん達を警察に入れるように手配したの?」
そしてエリィは真剣な表情でセティ達に尋ね
「……特務支援課の事を知ったお父さんがエリィさんの姉の夫の方を通じて、市長に手配してもらったんです。」
「!!………そう…………(そっか……よく考えたらセティちゃん達はメンフィル大使館で学んでいたから、”あの方”から私の事を説明されて知っていてもおかしくないわね……)―――さて。イリアさん達に報告しましょうか。」
セティの答えを聞いて目を見開いて驚いた後、静かな表情で頷き、そして気を取り直してロイド達に提案した。
「ああ、そうだな。」
「ところで、そのお嬢のじーさまが何でアルカンシェルに来てたんだ?」
エリィの提案に頷いたロイドは頷き、ランディは疑問に思った事を口にした。
「ああ、そうね……今回の新作は、市の創立記念祭と合わせて公開されるそうだから……その関係の打ち合わせていらっしゃったのかもしれないわね。」
「………………」
エリィの話を聞いたロイドは考え込んだ後、仲間達と共に劇場に入った。劇場に入ったロイド達は受付からイリア達は舞台で練習している事を聞いたので、舞台に向かうと、踊り子のような衣装を着たイリアとリーシャが息を合わせて踊っていた。
〜アルカンシェル〜
「ふう………」
「はあ………」
踊っていた2人が一端踊りを止めて溜息を吐くと拍手が聞こえて来た。
「あら……」
「皆さん……」
「うおおお、最高ッスよ!!」
「す、凄かった……!」
「……じんときました……」
「ふふ、このまま詰めていけば中々のシーンにはなりそうよね。リーシャ、月の姫のターンだけどほんの少しタメを作りましょ。太陽の姫もそれを受けて虚を突かれる演技を入れるから。」
「はいっ……」
興奮している様子のランディたちを見たイリアは微笑んだ後、演技の指導をリーシャにした。
「凄いですね……一つの舞台を作り上げる……それだけのためにここまで………」
「ま、せっかく良くできるんならとことんやるのが筋ってもんでしょ。それよりも……どうしたの、何か進展でもあった?」
「はい。」
「その件に関して俺達以外の部署も関わる事になったので、その事も報告させてもらいます。」
イリアに尋ねられたセティは頷き、ロイドが言った。
「え……」
「ふむ………いいわ。劇団長も呼んで来るからここで話を聞かせてちょうだい。」
ロイドの話を聞いたリーシャは真剣な表情で呟き、イリアは頷いた後、劇団長を呼んできて、ロイド達から報告を受けた。
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