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ハイスクールD×D 新訳 更新停止
第6章
体育館裏のホーリー
第109話 交流戦、始まります!
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 小猫ちゃんに呼ばれてようやく、何かの気配を感じる!
 俺と小猫ちゃんは自転車から降りて、辺りを見渡す。

「……この気は!」
「おひさにゃん♪」
「「ッ!?」」

 聞き覚えのある女性の声が聴こえ、そちらを見ると、そこにいたのは、黒い着物を着こなし、頭部に猫耳を生やした女性、小猫ちゃんのお姉さんの黒歌が塀に座っていた!

「……黒歌姉様!」

 小猫ちゃんが黒歌の名を呼ぶと、黒歌は微笑み、塀から小猫ちゃんの下まで跳んで降りてくる!
 俺はすかさず、小猫ちゃんを守る様に前に出る!

「お前、また小猫ちゃんを!小猫ちゃんは絶対に連れて行かせないぞ!」

 俺は真っ直ぐに黒歌を見つめて言った。
 すると、黒歌は顔を近付けて俺の顔をジロジロと見てくる。
 突然の美少女のアップに思わず動揺してしまう!

「へー、最初に会った頃よりもお顔が凛々しくなってるにゃん。禁手(バランス・ブレイカー)に至ったから?それとも女の子を知った?」
「ッ、何言ってんだ…」

 ぺろっ。

「っ!?」

 不意に黒歌がほっぺを舐めやがった!

「う〜ん、この味はまだ子供の味かにゃ?」
「わ、悪かったな!」

 図星だったので、つい口調もキレ気味になってしまう。

「ね?ねね、私と子供を作ってみない?」
「…………へ?」

 突然の言葉に俺は返答に困った。
 困惑する俺に構わず、黒歌は続ける。

「私ね、ドラゴンの子が欲しいの。今ならお買い得にゃん。妊娠するまでの関係で良いから、どうかにゃ?」

 思わず「是非!」と言いそうになるけど、その前に小猫ちゃんが俺と黒歌の間に入る!

「……姉様に先輩の……ごにょごにょ……は渡しません!」

 途中の声が聞き取れなかったけど、黒歌には通じたのか、にんまりと笑みを浮かべていた。

「そう言うのはヴァーリに頼めば良いだろ!」

 内心、残念に思いながらそう言う。

「俺が断ったんだ」

 そこへ、闇夜から人影が現れる!

「ヴァーリッ!」

 現れたのはヴァーリだった。

「おひさ、赤龍帝」

 さらに美猴まで現れやがった!
 俺は『赤龍帝の篭手(ブーステッド・ギア)』を出して、警戒を最大にまで高める!

「フッ、ずいぶんと好戦的じゃないか?」
「ロキを焚き付けておいて今更何言ってやがる!」
「あれはロキが勝手にした事よ。ウチらは冥界に案内しただけ」
神喰狼(フェンリル)を狙っといて、ぬけぬけと言いやがって!」
「お前さんのダチが余計な事をしたせいで、こっちも予定が狂ったんだぜぃ?」
「知るかよ、んな事!」
「まあまあ、落ち着けよ。こっちは戦いに来た訳じゃねえんだから」

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