第6章
体育館裏のホーリー
第109話 交流戦、始まります!
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アーシアもようやく不安が取り除かれたのか、笑顔で箸を進め出す。
「へぇー、イッセー君ってずいぶん信頼されてるのね?」
イリナはみんなのイッセーに対する信頼の寄せ方を見て、興味深そうに訊いてくる。
「今の私達はイッセーあってのものだと言っても良いくらいだ」
ゼノヴィアの言う通り、今のこの団欒はイッセーがいなかったら、実現はしなかっただろうな。
「ええ。なんのお返しができないのが申し訳ないくらいで」
あいつはそんな事、ちっとも思ってないでしょうが。
「じゃあ、お返しすれば良いじゃない!」
「きっと、お仕事から帰ってきたらイッ君クタクタだろうから、みんなで疲れを癒してあげようよ!」
こうして、イリナとユウのアイディアで、帰ってきたイッセーに女性陣によるお礼をする事になった。
ー○●○ー
「お邪魔しましたぁ」
俺と小猫ちゃんはお互いのお得意様である森沢さんから俺達二人に急な指名が入り、今ようやく契約取りを終えたのだ。
「森沢さん、急に俺達二人を指名してくるんだもんなぁ」
「イッセー先輩との悪魔漫才、楽しかったです」
まあ、それは俺も楽しかったし、森沢さんにも大変好評だった。
「ごめんな、小猫ちゃん。もう、魔法陣でジャンプできるんだけど、俺、チャリで来る悪魔ってキャラが定着してるからさ…」
冥界での合宿で魔法陣によるジャンプができる様になったんだけど、一度ジャンプしてお得意様の依頼者の下に行ったら、軽く落胆されてしまった。よって、俺は変わらず、チャリで依頼者の下に赴いていた。
ただ、今回みたいに他の誰かと一緒、特に同じお得意様がいる小猫と赴く時は俺に付き合って、チャリで移動する事になっちゃってる。いつもは魔法陣でジャンプしてるのに、付き合わせちゃって悪い気がしてならない。
「いえ、こんなのも楽しいですから」
小猫ちゃんは特に気にした様子を見せず、微笑みながら言ってくれる。
冥界から帰ってきてから、小猫ちゃんにはよく懐かれる様になった。
エロエロな事には相変わらず手厳しいんだけど、事ある度に俺の膝の上に座ったり、いつの間にかベッドの中に潜り込んで寝てたりなんてあった。それから、冥界での合宿で一緒に修行してたからか、小猫ちゃんと神楽が前よりも仲良くなった。ただ、普段は仲良いんだけど、俺の事が絡むと、競い合う様に火花を散らしている。たまにそこへ千秋が交じる事もある。
女の子に懐かれるのは悪い気がしない、と言うか、むしろ嬉しい事なので、それは良いのだが、その度に他の女性陣が不機嫌そうになるんだよなぁ。
うぅぅ、これも俺の甲斐性の無さが原因なのか?……ハーレム王の道は険しいぜ…。
「イッセー先輩!」
「え?ッ!?」
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