アクノロギア襲来
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ぱりそうなんだね。急いで・・・ウォーレンさんを・・・」
そこまで言うと、ウェンディが突然倒れ地面に伏す。そして、彼女と同調するように、俺も体に違和感を覚え、その場に倒れてしまった。
カミューニside
「ウェンディ!?」
「シリル〜!?」
突然目を開いたままその場に倒れたシリルとウェンディ。彼らの相棒であるエクシード二匹は、血相を変えて二人の元に駆け寄る。
「ウェンディ!!しっかり!!どうしたのよ!?」
「シリル〜!!起きてよ〜!!」
ウェンディの体を揺するシャルルとシリルの顔をペチペチ叩いているセシリー。だが、彼女たちは意識があるのかどうかもわからないような状態で、激しく心臓を鼓動させているだけで、動けずにただ倒れているのである。
「ウェンディ!!」
「シリル!!」
ドランバルトと俺も声をかけてはみるが、やはり反応がない。それに、あることが気になって仕方ない。
オオオオオオオオオッ
「この音は・・・一体・・・」
二人が倒れた直後から響き渡る何かが風を切るような音。いや、猛獣の鳴き声・・・といった方が近いかぁ?
ゴゴゴゴゴゴゴ
その声が次第に大きくなっていくと、俺たちのいる場所が地震でもきたかのように大きく揺れ始める。それはもう、立っているのも難しくなるほどの大きな揺れが。
「なんだこの震動は!?」
「地震・・・じゃねぇよな?」
揺れてはいるが、地面から震動が伝わってくるというよりかは、巨大な何かが迫って来ており、周りの大気から何から何まで揺らしているような感じがする。
「待てよ・・・この声・・・」
激しく揺れるマグノリアの街。その中で聞こえてくる声に聞き覚えがある。それはおそらく、ここにいる全員が聞いたことがあるものだと思う。
「ウェンディ!!しっかりして!!どうしちゃったの!?ウェンディ!!」
「シリル!!起きて〜!!なんで倒れちゃったの〜!?」
先程からピクリともしないウェンディとシリルに声をかけ続けるシャルルとセシリー。その時、遠くから爆発音が聞こえた俺とドランバルトは、そちらに視線を向けた。
「ウソだろ・・・!?」
「マジかよ・・・おい」
「「??」」
視界に入ってきた黒いドラゴンを見て、思わず顔が強張ってしまった。なぜならそれは、絶望を告げる翼が向かってきているからだ。
「奴が・・・来る!!」
「「え?」」
俺たちが異変を感じ取ったのに気が付いた二匹のエクシードは、その姿を見て何がなんだかわからないといった表情を浮かべる。
「この声・・・間違いねぇ!!」
遠くて正確な視認はまだできない。しかし、ドラゴンの口か
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