アクノロギア襲来
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
うしたんだその髪!!!??」
初めから感じていた疑問を声を大にしてぶつける。俺が叫んだ理由は簡単だ。腰元まである長くて綺麗だった少女の髪が、肩にかからないくらいのショートボブのようになっているのである。あまりの変貌ぶりに、俺は絶叫することしかできなかった。
「変・・・かな?」
「いやいや可愛いけども!!」
短くなった髪をいじりながら不安げな表情を浮かべる彼女。なんだか小さい頃のウェンディを見ているようで懐かしい気もするけど、一体何がどうしてこうなったんだ!?
「うっせぇぞシリル。少し黙ってろ」
俺が一人大騒ぎしていると、その音で眠っていたカミューニさんが頭をかきながら目を覚ます。
「カミューニさん!!これ!!これ見てください!!」
「あぁ?」
彼もウェンディのイメチェンの姿を見たら絶対に驚くはず。そう考えて彼にウェンディを見るように言うと、青年は呆然としたまま何の反応も取らないでいる。
「え?そんなに驚きませんか?これ」
てっきりカミューニさんも大声を出して叫ぶと思っていたのに、意外にも何も反応がないことに驚きを隠せない。俺が疑問を投げ掛けると、カミューニさんは頭をかくと、ある一言を放つ。
「いや、俺目が見えないんだって」
「あ・・・」
言われてみて思い出す。カミューニさんはノーランに目を潰されたせいで前が見えないんだった。そう考えると、彼が無反応なのもうなずける。
「目、どうかしたんですか?」
「ちょっと色々あってな」
彼の言葉を聞いて心配そうに顔を覗き込むウェンディ。その姿を見て、嫉妬しそうになったが、なんとかその気持ちを抑えて彼女と共にカミューニさんの治療を行う。
「お、見えるようになってきたぜ」
徐々に視界が回復してきたカミューニさんは、ゆっくりと目を慣らすように何度も瞬きをする。彼が治ったのを確信した俺とウェンディは治癒をやめ、彼の顔をじっと見つめています。
「サンキューなシリル、ウェン・・・」
どうやら完全に視力を回復させることができたらしく、ホッと一安心。カミューニさんは治してくれた俺とウェンディに礼を言おうとしたところ、藍髪の天竜を見て思わず固まっていた。
「どうしたんだその髪!!!??」
「「「「デジャヴ!!」」」」
先程の俺と寸分違わぬリアクションをするカミューニさんを見て、俺とシャルル、セシリー、ドランバルトさんは思わずそう言っていた。
「あの・・・やっぱり変ですか?」
カミューニさんの方を見ながらどこか悲しげに髪をいじっているウェンディ。でも、その仕草も十分可愛いよ。ロングヘアももちろん可愛いけど、ウェンディなら何でも似合うから俺は大好きだ。
「あぁ、変だ」
「うおっ!!カミューニさんちょっと
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ