アクノロギア襲来
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シリルside
「んん・・・」
ノーランとの戦いを終えた俺はどうやら眠っていたらしく、辺りが暗くなり始めた頃にようやく目を覚ました。
「やべっ!?今何時だ!?」
バッと体を起こし周囲を見回すと、辺りは森のように木が生い茂っている場所もあるのだが、なぜかその反対側・・・街に近い方には冥府の門の本部だったと思われる四角い物体が、粉々になり地上に落ちているのが目に入る。
「一体何があったんだ?」
かなり長い時間眠っていたらしく、何がどうなっているのかイマイチ把握ができていない。後で知ったことだけど、冥府の門の本部をこのような姿にしたのはルーシィさんに召喚された星霊王だったらしい。星霊王はロキさんやアクエリアスさんたちの頂点に立つだけあり、かなり強いと言うのがこの状況から見てとれる。
「シリル〜!!気が付いたんだね〜!!」
そんな俺に真っ先に駆け寄ってきたのは相棒であるセシリー。彼女はチョコチョコとこちらに走ってくると、地面を蹴り俺の胸へと飛び込んでくる。
「セシリー、起きてたんだ」
「うん!!カミューニくんもラクサスくんも寝ちゃったから、僕一人でみんなを守ってたんだよ〜」
「そっか、ありがとう」
そう言って彼女の頭を撫でると、セシリーは嬉しそうに頬を緩ませされるがままに撫でられている。彼女で癒された後、いまだに地面に伏しているカミューニさんとラクサスさんが目に入ったので、彼らの方に近付いていく。
「起きてください、カミューニさん、ラクサスさん」
順番に彼らの体を揺すって起こそうとするが、よほど疲労が蓄積しているのか、全く目覚める気配がない。仕方ないので、諦めずに眠っている二人を起こそうとセシリーと共に奮闘していると、すぐそばが一瞬光ったかと思ったら、その場に二人の人間と一匹の猫が現れる。
「大丈夫ですか?ドランバルトさん」
「ああ」
そこに現れたのは、呼吸を大きく乱してうずくまっているドランバルトさんと、服も髪もボロボロな姿になっているウェンディがいた。
「ん?髪?」
そこまで分析してから、あることに気付いた。心配そうに自分たちをここまで連れてきてくれたであろう男性に顔を近付けているウェンディ。彼女のある部分が、一番新しい記憶のそれよりと、明らかに変わってしまっているのだ。
「う・・・ウェンディ?」
「??」
念のため・・・間違いないとは思うがその少女と思われる人物の名前を呼んでみる。すると、その声に気付いた藍髪の少女はこちらを振り向く。
「シリル!!無事だったんだね!!」
俺の顔を見るやすぐに嬉しそうに明るい笑顔を見せるウェンディ。その愛くるしい表情はまさしくウェンディそのものだ。だけど・・・
「ど
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