第42話
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なんだけど………その割には何も思い出せないみたいなんだよな………」
「―――それなんだけど。身元の確認についてはミシェルさんに頼むとして………記憶喪失の方は専門家に相談しなくてもいいのかい?」
「え……」
「専門家ねえ……心当たりはあるのかしら?」
ヨシュアの提案を聞いたロイドは驚き、レンは尋ねた。
「うん、キーアちゃんの記憶喪失が心や精神の問題と仮定するなら………この場合、専門家といったら七耀教会の人達だと思うけど。」
「あ………」
「―――なるほどね。」
そしてヨシュアの説明を聞いたロイドは表情を明るくし、レンは納得した様子で頷いた。
「しちよーキョウカイ?」
一方キーアは首を傾げた。
「そうね、クロスベルでは近代医療が発達してるけど……心の分野に関してはまだまだ教会の専門家の方が詳しいかもしれないわね。」
「うんうん!確かに。あたし達も色々と助けてもらったくらいだし!ちなみにロイド君もその人の事は知っているわよ?」
「えっと……もしかしてケビン神父かイオン神父のどちらかか?」
「うふふ、ちなみにエステル達が言っているのはケビンお兄さんの事よ。主に助けてもらったのはヨシュアだけどね。」
「うん………主に僕の方が色々と助けてもらったんだ。その人ほどの使い手がクロスベル大聖堂にいるかはちょっとわからないけど………一度、相談してみたらどうだい?」
「………わかった。貴重なアドバイス、ありがとう。―――なあ、キーア。この後、街外れにある教会に行きたいんだけど、いいかな?」
「んー、いいよ。キョウカイって女神さまにオイノリするところだよね?それじゃあ、れっつごー!」
「あはは………」
「ホント、元気な子ねぇ。」
ロイドの言葉に嬉しそうな表情で頷いたキーアの様子にエステルは苦笑し、ミシェルは微笑ましそうに見つめていた。
その後ロイドとレンはキーアを連れてクロスベル大聖堂に向かった――――
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