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第三十一話 自由惑星同盟は変わります。
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与えつつあったということだろう。それを解決するには、いずれかに加担して新体制を構築させ、そのうえで経済面で支配するというのが一番理想的なのだ。戦乱によっていつ荒廃するかもしれない今の状態よりも、多少勢いは堕ちるが安定した経済面での支配というのが望ましいのだから・・・・。原作ではルビンスキーが帝国と同盟の戦力バランス崩壊を見て、帝国支援に踏み切っていたが、水面下ではそれよりも早い段階から、統一支配論が出ていたのだろう。

『フェザーンを消滅させてしまえば、帝国との全面戦争はますます過熱します』

 ティファニーの言葉にシャロンは今度は苦笑して、なにも要塞が完成してすぐにフェザーンを消滅させるわけではないわ、と捕捉した。

「フェザーンを消滅させるのは、こちらの戦力が整い、かつフェザーンに頼らない経済システムを、少なくとも概要を構築させてからの話よ。いずれ自由惑星同盟が帝国領へ進行する際にフェザーンは消滅させる」
『閣下はてっきり帝国領侵攻作戦にご反対かと思っていました』
「自由惑星同盟の帝国領侵攻作戦については、私自身は反対していないわ。ただ時期とそれを完遂するだけの戦力がそろわなくてはならないという話なのよ」
『・・・・・・・』
「フェザーン消滅については、それほど難しい話ではないわよ。イゼルローン要塞級の要塞が完成すれば、フェザーン回廊にワープアウトさせ、主砲を惑星の都市部に片っ端から打ち込めば、あるいは最大出力で惑星のコアを破壊してしまえばそれで終了でしょう。簡単なことじゃない」

 と、いうのは最後の最後の手段よ、とシャロンは言った。原作で帝国がやったことを今度は同盟がやるのである。つまりは、フェザーンを武力制圧し、これを橋頭堡とする。フェザーン資本についてはこれを完全に凍結し、同盟の支配下に置く。なおも従わない場合には、惑星フェザーンを吹き飛ばし、宇宙の塵にしてしまう。これが今考えているプランなの、とシャロンは結んだ。

* * * * *
 ティファニーの中では様々な反論がうかんできていた。政財界、軍人、そして在野の有識者、そして民衆。彼らがフェザーンを消滅させることに賛成するか。答えは当然否である。

『艦隊戦で敵方の数百万人を殺すことは善で、20億人の敵方の人間を殺すことは悪だというわけ?』

 シャロンが微笑しながら問いかける。ティファニーの背中に冷や汗が流れ落ちていく。

「そうは言いません。ですが、無抵抗の民間人を武力でもって殺すというのは・・・・」
『無抵抗?無力?違うわよティファニー。彼らは経済という武器と鎖で私たちを縛り付け、搾取しているじゃない。今の私たちは首に縄をかけられてじわじわと引き上げられて、足元をばたつかせている死刑囚と同じ状態なのよ』

 反論は山ほど思いつく。どんなにシ
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