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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第三十一話 自由惑星同盟は変わります。
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ネ皇女殿下が身じろぎし、一瞬だったが頬が赤くなった。
「ば、バカなこと言わないで!さっきも言ったけれど、自分の身は自分で守ります」
最後はすまし顔で言う、この現世では年下の皇女殿下にアルフレートは苦笑して、
「はいはい。それより下に行きましょう。ファーレンハイトとシュタインメッツとお茶にして、夜は4人でどこか洒落たレストランに食事に行きましょう。久しぶりの再会ですから」
うん、とうなずいたカロリーネ皇女殿下の顔は、もとのほがらかな顔に戻っていた。
首都星ハイネセン 特務スタッフ 私室 ――。
シャロン・イーリスは肌身離さず持っている極秘端末にて、リストアップした人名を見て微笑していた。もう一つの傍らには極低周波通信で会話している相手が移っている。目の前には、哨戒艦隊の指揮官で、かつてラインハルトたちを取り逃がしてしまったティファニー・アーセルノ少将がディスプレイ越しだというのに緊張気味にすわっている。
「これで、また邪魔者は片付いたわね。ルビンスキーを殺せなかったのは残念だったけれど」
フェザーンに幾度か送ったミクロンロボットは長い航海とワープの影響で悉く機能を喪失して通信が途絶してしまっていた。
『閣下、しかしこんなことは強引ではありませんか?もし閣下が行ったことだとばれてしまえば――』
大佐に対して閣下とは奇妙な呼び方であるが、ティファニーとシャロンの前世での関係を知っている者から見ればその呼び方は至極当然の事ではあった。
「心配ないわ。そもそも殺人だということにすら世間は気が付かない。皆事故なのよ」
『それは、そうかもしれませんが・・・・』
「それより、なぜ私が肝心な人を殺さなかったのか、不審に思わない?」
『トリューニヒトを、そしてロボスをですね。それはどういうわけですか?』
「トリューニヒトはまだまだ使い勝手がありそうだと判断したのよ。今の私は一介の大佐に過ぎない。そうね、私が艦隊司令官として中将に赴任した時点で、政財界には十分なパイプが作れるでしょう。その時点で彼は不要、その時に始末すればいいと思ったのよ。ロボスは今現在宇宙艦隊司令長官でトップ。さすがにそれに手を出すのはまだ早いわ。防衛戦闘であれば彼もそれなりにやるでしょう。もっともこちらが積極的大規模作戦を実施することになれば、私はためらいなく彼を死なせるけれど」
そううまくいくだろうか、とティファニーは疑問だった。
「それよりも、フェザーン資本からの完全脱却の件は、上手くいきそう?企業などの財界面についてはある程度メドは立ってきそうだけれど」
とても、というのがティファニーの回答だった。彼女自身シャロンからこの件を任された時に、軍務の傍ら計算してみたが、膨大な負債がここまでだとは想像
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