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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第三十一話 自由惑星同盟は変わります。
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た。
そして、艦隊の整備においては、現在の第一〜第十二艦隊にさらに六個艦隊の増設が議会承認されていた。このような大予算が組まれた背景には、エル・ファシル星域以外にもレアメタルが産出され始めたことが要因である。資源というものは時として紙幣よりも強い力を発揮するものだ。
兵員については、今までの女性士官登用枠を拡大し、尉官、佐官クラスの枠を拡張したほか、将官への登用枠を設けることで士気の高揚を図った。
これらは表向きブラッドレー大将他有力者が行ったものであるが、裏からの献策はことごとくシャロンが行ってきたものであった。シャロン自身が父親からのコネクションに加えて、彼女の美貌、そして知性を総動員して政財界にパイプを張り巡らせていたのである。時代の評議会議員有力な候補者であるヨブ・トリューニヒト議員との親密さも彼女の勢いを加速させていた。
もっとも、シャロン自身は表に出ることを嫌ったため、マスメディアに彼女の名前が載ることはめったになかった。それが良い謙虚さとしてさらに彼女の評判を高めることになっていたのだが。
カロリーネ・フォン・ゴールデンバウムはこの時士官学校の休暇で家に帰ってきていた。同じく休暇で帰省してきたアルフレートに一連の記事を見せて、
「どう思う?偶然だと思う?」
ファーレンハイトやシュタインメッツは二人して階下にいるので、今カロリーネ皇女の私室には二人しかいない。ついでながらアルフレートは第八艦隊の第一戦隊に所属して少尉から中尉に昇進したばかりであった。その昇進理由は哨戒部隊同士の戦闘で、敵の包囲網を突破して、いち早く援軍を要請し、味方の合流を掩護したというものである。
「偶然ではないですね。あまりにも出来すぎている。誰かほかに転生者がいるのだと思います。それが自分にとって邪魔な存在をことごとく消し去ろうとしている」
声はかすかに震えを帯びていた。もし自分がまだ帝国側にいたらどうだっただろう。邪魔だという理由で、貴族たちや皇帝、ラインハルトまでも次々とあっさりと殺すことはできるだろうか。そこまで考えて首を振った。
できない、そんなことはできない。いくら「原作」において邪魔だといっても他人の命をあっさりと草を刈るように片っ端から刈り取るなんて・・・・。アルフレートはそう思う。
「ええ、私だってできないわよ。一人二人ならやるかもしれないけれど・・・・。こんなこと。常軌を逸しているわ」
これをシャロンが聞いたらどう思ったろう。だが、彼女はただ微笑を浮かべたままそれに対してあっさりというかもしれない。「だからあなたたちは所詮ただの転生者にすぎないのよ」と。
「よかった。『もしあなたが何人でも殺すことは何の問題もないわ。』などと言われたら、私はあなたを殺してしまったかもしれ
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