第35話
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”以外の”犯人”がいる可能性があると思っているし、殺害する対象がイリア・プラティエでない可能性もあるとも思っているわ。」
「ええっ!?」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!それだったら脅迫状の内容はどうなるんだ!?」
そしてルファディエルの推測を聞いたエリィは仲間達と共に驚き、ロイドは信じられない表情で尋ねた。
「その脅迫状が”囮”で本命がいる可能性もあるでしょう?例えばアルカンシェルの新作の公演にイリア・プラティエでない誰かが暗殺された場合、この場合の犯人は誰が上がってくるかしら?」
「状況を考えると”銀”ですが……」
「”銀”という”囮”に目を向けさせて、”犯人”がイリアさんでない誰かを殺害する可能性もある………そういう可能性もある……か。…………」
ルファディエルに尋ねられたエリィは答えた後考え込み、ロイドは真剣な表情で答えた後考え込み
「なるほど……言われてみれば確かにその可能性もありそうですね………」
「……脅迫状の内容で視野が狭くなっていましたものね………」
セティとエリナはそれぞれ納得した様子で考え込んだ。
「ねえねえ、ルファディエルさん。それなら誰が犯人で、誰が狙われているの〜?」
そしてシャマーラは不思議そうな表情でルファディエルを見つめて尋ね
「……そうね。あくまで予想になるけど、いいかしら?」
「……ああ。」
尋ねられたルファディエルは考え込みながらロイド達を見回し、ロイドが仲間達を代表して頷いた。
「狙われる人物は私の予想では―――クロスベル市長。」
「え……………」
「なっ!?」
「う、嘘!?」
「……何故市長が狙われるのでしょうか?」
ルファディエルの答えを聞いたエリィは呆け、ロイドとシャマーラは驚き、エリナは静かに尋ねた。
「……クロスベル市長はカルバード、エレボニア派の両議員にとって目障りな存在よ。観客達が演技に夢中になっているかつ警備が全てイリア・プラティエに目を向けられている状態なんて、暗殺者にとっては格好の状況よ。それにクロスベル市長ならアルカンシェルに招待されていてもおかしくないでしょう?」
「確かに狙撃して暗殺するにせよ、近付いて暗殺するにせよ、暗殺者にとっては最適な状況ッスね………」
「……………………」
ルファディエルの説明を聞いたランディは目を細めて頷き、エリィは身体を震わせながら表情を青褪めさせて黙り込み
「……それで、犯人は誰を予想しているのでしょうか?」
ティオは真剣な表情で尋ねた。
「……悪いけど、それはさすがに予想できていないわ。それこそカルバード派の議員とつながりがある”黒月”が”銀”に市長を暗殺する依頼を出している可能性もあるし
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