第34話
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しょうか?)
(けど”神格者”はお父さんみたいにどこかの神様から”神核”をもらわないと無理って話だよ?)
(ええ………それに百年前という事は私達の世界とも繋がっていませんから、”神格者”ではないでしょう………)
ツァオの話を聞いたエリナは考え込み、シャマーラは不思議そうな表情で呟き、セティは頷いた後考え込み
(確か異世界には不老不死の存在である”神格者”なる存在がいるらしいけど………百年前から活動していたという事だから恐らく関係はないわね。世代交代で同じ姿をして活動をしていた……という可能性が高そうね。)
ルファディエルは考え込んでいた。
「……ますますもって荒唐無稽な話ですね。」
「やっぱり、ただの言い伝えで実在はしてないんじゃねえのか?」
「いえ――――実在しますよ。」
そしてツァオはロイドとランディの疑問に笑顔で答え
「っ……!?」
「なにぃ……!?」
ロイドとランディは表情を厳しくした。
「東方人街の裏側において”銀”はただの伝説ではありません。正体不明ではありますが条件さえ合えばミラで雇える最高の刺客にして暗殺者……あらゆる暗器と符術を使いこなす、神速の迅さを秘めた闇の武術家………そんな存在として認知されています。噂では、とある組織に重宝され、よく仕事を任されているのだとか………」
「………………………」
「……その組織というのは………」
ツァオの説明を聞いたエリィはツァオを睨み、ティオは尋ねたが
「ああ、そうそう。その”銀”ですが………噂では最近、東方人街から姿を消してしまったそうですねぇ。何でも、その組織から大きな仕事が入ったらしく………とある自治州に向かったのだとか。」
ツァオは答えず、不敵な笑みを浮かべて説明を続けた。
「あんた………」
「ふふ、どうしました?その組織が何という名前なのか、私はまだ申し上げていませんよ?その自治州が何処なのかもね。」
「くっ……」
「……どうやら貴方方も”ルバーチェ”と同じようですね。」
(フン、白々しい……!)
挑戦的な笑みを浮かべて語ったツァオをロイドは悔しそうな表情で睨み、エリィは静かな怒りを纏って呟き、メヒーシャは不愉快そうな表情をしていた。
「ふふ、たかが地方組織ごときと同じにしないで頂きたい……と言いたいところですが。彼らは彼らで、この特異な街に抜け目なく適応しているだけはある。なかなか手強く、私も手こずらせてもらっています。」
「おいおい………」
「………ぶっちゃけましたね。」
「ふふ、あくまで”ビジネス”の競争相手としての話ですよ。クロスベルは自由な競争が法によって保障されている場所……何か問題でもありますか?」
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