第32話
[6/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ん達が”ラギール商会”と関係があったなんて……」
「……なんで黙っていたんだ?」
エリザベッタが階段を上るとエリィは驚きの表情でセティ達を見回し、ロイドは真剣な表情で尋ねた。
「……黙っていてごめんね〜。みんなを見ていると、言い出しにくくて。」
「……誤解のないように言っておきますが、私達は”ラギール商会”とは正当な取引しかしていません。それに私達が知る限り、この店舗は違法性のある物は販売していません。」
するとシャマーラが申し訳なさそうな表情でロイド達に謝罪し、エリナは静かな口調で答えた。
「はは……セティ達の事は疑っていないよ。まだ、一緒に行動している時間は少ないけど……3人共、信頼できるって事はわかっているから。」
シャマーラ達の様子を見たロイドは苦笑した後、セティ達に微笑み
「「「!!」」」
ロイドに微笑まれたセティ達はそれぞれ驚き、そして
「あはは〜。面と向かって言われると結構照れちゃうね〜。」
「フフ、そうですね……」
「…………………」
シャマーラとセティは苦笑し、エリナは頬を僅かに赤く染めて黙り込み
「…………………………」
「セシルさん達だけじゃ飽き足らず、セティちゃん達にまで手を出そうとするなんて……」
ティオとエリィは蔑みの視線でロイドを見つめ
「おのれロイド……まさか美人3姉妹を全員揃って攻略するつもりか………!」
(ハア………ロイドのこの癖だけはどうにかならないのかしら……?)
(クカカカカッ!すかさず好感度を上げるとはさすがはロイドだな!)
ランディは悔しそうな表情でロイドを睨み、ルファディエルは溜息を吐いた後頭をおさえ、ギレゼルは陽気に笑った。
「ちょ、ちょっと待て!?俺、おかしな事言ったか!?3人共同じことを思っているだろう!?」
エリィ達の様子にロイドが慌てて言ったが
「………そうね。」
「…………言っている事は一応、間違ってはいないですけど………」
「そのついでにセティちゃん達の好感度を上げるとか、納得できないっつーの!」
エリィとティオは蔑みの表情を変えずに見つめ続け、ランディは悔しそうな表情で睨んで言った。
(フフ、こういう所がウィルに似ているわね。)
(う〜ん………確かにそうかも。)
一方クレアンヌは苦笑し、クレールは考え込んで呟き
「いや、意味がわからないから。」
ランディの言葉にロイドが呆れた様子で答えた。するとその時エリザベッタが2階から降りてきて、再び同じ位置に立った。
「おまたせ……しました……チキ様が皆さんと……会うとの……事です……チキ様がいる……部屋については……階段を昇って……真っ直ぐ行けば……奥の部屋がありま
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ