第32話
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「おいおい。さすがにあの娘は関係ねえじゃねえのか?」
銀髪の売り子を見たエリィは驚き、ティオは売り子の髪の色に注目し、ランディは呆れた表情で溜息を吐いた。
「……クロスベル警察、特務支援課に所属する者です。とある事件に関してこちらの支店長さんの話を聞かせていただきたいと思いまして。」
一方ロイドは捜査手帳を売り子に見せながら言った。
「警察の方が……チキ様に……ですか……?一体どんな……事件………なのでしょう……?」
ロイドの話を聞いた売り子は不思議そうな表情で尋ねたが
「すみません。極秘の事件でして………できれば支店長さん以外の方には耳にしてもらいたくなくて。」
ロイドは申し訳なさそうな表情で言った。
「そう……ですか。ならば……お引き取り………下さい………」
すると売り子はロイド達を見つめて言い
「え……」
「その……何とかお取次ぎをお願いできないでしょうか?」
売り子の返事を聞いたロイドは呆け、エリィは申し訳なさそうな表情で言ったその時
「……お客様でない方達は……お引き取り……下さい……」
売り子は丁寧な口調ながらもすざましい威圧感を纏って、ロイド達を見つめた
「っつ!?」
「な、何なのこの娘……!?」
売り子がさらけ出す威圧感に呑まれたロイドは驚き、エリィは信じられない表情をし
「………あの営業本部長が私達を脅した時以上の雰囲気を感じるのですが……」
「ああ………多分、あっちの嬢ちゃんの方があのオッサンより格上だ………!」
ティオは売り子から視線を逸らして呟き、ランディは目を細めて売り子を睨んでいた。するとその時
「ストップ、ストップ、エリザベッタさん!」
「……アポイントもなくいきなり訪ねてきてしまって、すみません。」
シャマーラとエリナがロイド達の前に出て売り子――ーエリザベッタを宥めた。
「へっ!?」
「まさか……お知り合いなのですか……?」
シャマーラ達の行動を見たロイドは驚き、ティオは目を丸くして、セティ達を見回し
「はい。今の工房で私達が創った商品をこちらで売って貰っているんです。……騒がせてしまってすみません、エリザベッタさん。チキさんと面会したいのですが、よろしいでしょうか?」
セティが説明した後、売り子―――エリザベッタに言った。
「セルヴァンティティ様にシャマーラ様、エリナ様………………その方達は信頼できる……方達なのでしょうか……?」
「はい。それは私達が保障します。」
「……かしこまりました……少々……お待ちください……………」
セティの返事を聞いたエリザベッタは会釈をした後、2階へ続く階段を昇って行った。
「まさかセティちゃ
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