第30話
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」
ロイドは考え込んだ後イリアに尋ねた。
「ええ、構わないわ。ふふっ………少し目つきが変わったわね。」
「え………」
「あたしたちが舞台に上がる時と同じような目………いいわ、あなたたちなら良い仕事をしてくれそうだし。リーシャの心配を取り除くためにもこの件、全てお任せしておくわ。」
「イリアさん………」
イリアの言葉を聞いたリーシャは嬉しそうな様子でイリアを見つめ
「―――引き受けました。」
「ご期待に沿えるよう、尽力させていただきます。」
ロイドは頷き、エリィは会釈をした。その後ロイド達は玄関でリーシャに見送られようとしていた。
「イリアさんも納得してくれたし、相談して本当に良かったです!」
「はは………これからですよ。どうやら一筋縄ではいかなくなりそうですし。」
笑顔のリーシャに言われたロイドは苦笑した後、真剣な表情で答えた。
「そ、そうですよね………そういえば………あの、どうかそんな丁寧に話さないで頂けませんか………?」
「え……」
「その、私まだ新米ですし………ロイドさんやエリィさんよりもちょっと年下だと思いますし……そんな丁寧に話しかけられると何だか申し訳なくって。」
「そ、そうですか?それじゃあ―――ちょっと砕けさせてもらうよ。」
「は、はい!どうもありがとうございます!」
ロイドの言葉にリーシャが嬉しそうな表情で頷いたその時
「リーシャ?ミーティングを始めるわよ。」
「はい、イリアさん!」
イリアの声が聞こえ、リーシャは返事をした。
「それでは皆さん………失礼します。何かわかったら遠慮なく劇場にいらっしゃってください。」
そしてリーシャは頭を軽く下げた後、去って行った。
「さすがに忙しそうだな………」
「ええ………今も小走りでしたし、一秒でも時間が惜しい事がわかりますね。」
「ま、公演まで数百回は稽古を重ねるらしいからな。脅迫文を気に懸けている時間がもったいないのも頷けるぜ。」
リーシャが去った後呟いたロイドとセティの言葉にランディが答え
「数百回!?そんなに練習しているんだ!?」
「なるほど………納得です。」
ランディの話を聞いたシャマーラは驚き、ティオは静かな表情で呟き
「ふふ、新作の成功のためにも何とか解決できるといいわね。」
「はい。それに私達も彼女達が無事な姿で劇をするところが見てみたいです。」
エリィは微笑み、エリナもエリィの言葉に頷いた。その後ルファディエルはロイドの身体に戻り、ロイド達はアルカンシェルを出た。
「さて………どうするんだ?今のところ手掛かりは”ルバーチェ”くらいだが。」
「一応”
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