第29話
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軍用犬達の事件より数日後、さまざまな支援要請を終わらせたロイド達がクロスベル市に戻って来た時、フランよりロイド達特務支援課に直接相談しに来た市民がいると伝えられたので、支援課のビルに向かい、入るとそこには紫髪の娘がいた。
〜特務支援課〜
「おっと………」
「あ、もしかして。」
「もう、来てたみたいね。」
紫髪の娘を見たロイドとシャマーラは声を上げ、エリィは呟いた。するとロイド達の声に気付いた紫髪の娘は振り向いてロイド達を見つめた。
「あ………す、すみません………!勝手に上がりこんでしまって……その………」
ロイド達を見つめた娘は慌てた後、申し訳なさそうな表情をした。
「ああ、いいですよ。話は聞いていますから。相談者の方ですよね?ようこそ、特務支援課へ。」
「ほっ………あの、リーシャ・マオといいます。本日は相談に乗っていただきありがとうございました………!」
ロイドの言葉を聞いた娘は安堵の溜息を吐いた後自己紹介をした。
(うわ………!)
(こ、こいつはまた………)
(とらんじすたぐらまーです………)
(う、嘘………!?セティ姉さんと良い勝負をする女性がこんなあっさり現れるなんて………!)
(何馬鹿な事言っているんですか、貴女は………)
娘―――リーシャのスタイルを見たロイド、ランディ、ティオ、シャマーラは驚き、エリナは呆れた様子で溜息を吐き
(ふう………あんまり露骨に見つめないの。―――ちょっとロイド?)
(いつまでリーシャさんを見ているんですか?彼女に失礼ですよ。)
エリィとセティは溜息を吐いて注意した後ジト目でロイドを見つめた。
(かかかっ!ロイドも男だ!仕方ねぇ!)
(フフ、やっぱり男の子ね……)
一方ギレゼルは陽気に笑い、ルファディエルは微笑んでいた。
「(はっ………)と、とりあえずそちらにおかけください。まずは一通りお話を伺います。」
そしてロイド達に促されたリーシャはソファーに座って、ロイド達に事情を話し始めた。
「――――脅迫状!?」
リーシャの話を聞いたロイドは真剣な表情で言った。
「はい………1週間前のことです。イリアさんの元に差出人不明の手紙が届いて………あ、イリアさんというのは。」
ロイドの言葉に頷いたリーシャはある人物の事を説明しようとしたが
「”炎の舞姫”の異名を持つ劇団アルカンシェルの大スター。国際的な知名度を誇る看板女優にしてアーティスト。いや〜!まさかイリア・プラティエ絡みの相談事が回ってくるとはねぇ!」
ランディが代わりに答え、嬉しそうな表情をした。
「ランディさん………落ち着いてください。」
「そうそう。あ
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