第29話
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ーシャを見つめて言った。
「で、でも皆さんは”特務支援課”なんですよね?雑誌で読んだ限り、なんだか普通の警察の方よりも親しみやすそうっていうか………その、イリアさんも納得してくれるんじゃないかと………」
「う、うーん………」
「こう言っては何ですけど……遊撃士協会の方には相談は?イリアさんは民間人ですし………彼らの護衛対象になると思いますが。」
リーシャの話を聞いたロイドは考え込み、エリィは提案したが
「そ、それはその………クロスベルで遊撃士協会はとても人気があるみたいですから………公演前にそんな人達が出入りしたら変に噂になってしまいそうで………その点、皆さんならそこまで話題にならないかと思って………」
そしてリーシャの説明を聞いたロイド達全員は表情を引き攣らせた。
「す、すみません!私ったら失礼なことを………!」
ロイド達の様子に気付いたリーシャは慌てて謝罪した。
「……まあ、私達はそんなに有名じゃありませんものね。人気になっているのはルファディエルさんやメヒーシャさん達ですし………」
「そ、それは仕方ないわよ。」
ティオは静かな表情で呟き、エリィは慌てた様子で言った。
「い、いやあ。全然気にしてませんよ。それよりも………大体の事情は了解しました。………この件、引き受けようかと思うんだけどみんな、どうだい?」
一方ロイドはリーシャをフォローした後、エリィ達を見回して尋ね
「もちろん私は賛成よ。」
「わたしも異存ナシです。」
「あたしも!その大スターって人にも会ってみたいし!」
「………人の命が脅かされるような事件………ほおっておけません。」
「ええ。私も賛成です。」
「いや、むしろ断るなんてあり得ないだろ!」
尋ねられたエリィ達全員は頷いた。
「というわけで、リーシャさん。脅迫状の件、特務支援課が引き受けさせていただきます。」
「あ、ありがとうございます!一足先に劇団に戻ります。劇団長とイリアさんには私の方から報告しておきますのでいつ来ていただいても大丈夫です。」
「ええ、わかりました。」
「まったねー、リーシャちゃん!」
「それでは失礼します。」
エリィとランディの言葉を聞いたリーシャは頭を下げて支援課のビルから去って行った。
「さてと………とりあえず劇団に行ってみよう。脅迫状を見せてもらわない事には始まらないしな。」
「そうですね。ただのイタズラの可能性もありそうですし………」
「いや〜、しかし役得だなぁ!公演直前のアルカンシェルに入れる機会があるなんてよ!しかも生イリアだぜ、生イリア!」
「確かに………あのイリア・プラティエから直接話を聞くかもしれないのよね。ちょっと緊張し
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