2章〜金の太陽、銀の月〜 外伝〜金の姫、銀の姫。戦妃と聖霊の来訪
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
んでしょう?」
「ああ、ロイドとルファディエルの事?うーん、大丈夫かしら?2人とも忙しいとは思うんだけど………でも、あの2人たぶん、イリアの舞台は初めてだろうし、丁度いい機会かもしれないわね。」
「うんうん、そうしなさい。」
「あ、ゴメン………そろそろ夜勤の時間だわ。チケットありがとう。すごく楽しみにしてるから。稽古の仕上げ、頑張ってね。」
「ええ、セシルも頑張って。」
そしてイリアは通信器を置いた。
(………3年、か。あの娘に新しい男ができた事を聞いて安心したけど………あの娘が惚れた男って、何者なのかしら?あの娘、新しい男について全然教えてくれないし………わかっているのはリベールに住んでいる事ぐらい………ま、婚約者を亡くしたあの娘を幸せにしてくれるんだったら、誰でもいいけど。)
通信器を置いたイリアは考え込んだ後、気を取り直してリーシャ達の所に向かった。
〜同時刻・クロスベル国際空港〜
「ん〜!………ようやく着いたわね。ここがイリーナ様の”今の故郷”か〜。」
一方その頃、飛行船から降りた後空港内に姿を現した肌を大胆に見せ、まるで水着のような大胆な衣装を着ている夕焼けのような色の赤髪の女性は両手を伸ばした後、興味深そうな様子でガラス張りに見える外の景色を見つめ
「フフ、それにしても私とカーリアンさんの飛行船が一緒だなんて凄い偶然ですね。」
女性の隣にいる神々しい白銀の槍に座った少女は可愛らしい微笑みを浮かべて女性―――メンフィル前皇帝リウイ・マーシルンの側室の一人にして”戦妃”の異名を持つカーリアンを見つめた。
「私も貴女と飛行船内で会ってビックリしたわ〜。確かに貴女もクロスベルに来るみたいな事は言っていたけど………それにしちゃ、来るのが遅くない?”影の国”の件が終わってから数ヵ月経っているじゃない。」
「フフ、久しぶりに外の世界に出て来れたのですから、どうせなら観光もしようと思って、ついリベール国内を槍を飛ばしながら観光して堪能しちゃいました………旅費を用意してくれている上、国籍がない私に他国に入国できるように手配してくれているメンフィルの王様達にはちょっと、申し訳ない事をしましたね。」
「それぐらい、リウイ達は気にしていないわよ〜。なんたって貴女達のお蔭でイリーナ様と再び会えるきっかけがわかったんだからね。貴女は気にせず、貴女のペースで冥界に命じられたとかいう仕事をやっときなさい。リウイ達も言ってたでしょ?好きなだけ、旅費を要求していいって。私なんかメンフィルの税金使って気ままに旅をしているんだから、貴女の方がよっぽどマシよ♪」
「フフ、お言葉に甘えてそうします。異世界に来る機会なんて滅多にありませんしね。………ちなみにカーリアンさんは今日
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ