2章〜金の太陽、銀の月〜 外伝〜金の姫、銀の姫。戦妃と聖霊の来訪
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ィを見たら我慢できなくなる可能性はあるわ。ううん、問答無用で襲うわね!」
「それは君だけだろう。………ところでイリア君。君に通信が来ているんだが。」
「あら………ひょっとして彼女から?」
自分の言葉に呆れた劇団長の話を聞いたイリアは意外そうな表情で劇団長に尋ねた。
「ああ、どうする?」
「もちろん出るわ。ゴメン、少し外すわね。」
「あ、はい。」
そしてイリアはリーシャ達から去って行った。
「はあ………いつもと全く変わらないな。少しはあの手紙に動揺してるかと思ったが………」
イリアが去った後劇団長は呆れた様子で溜息を吐き
「ふふ………それがイリアさんですから。どんな時にも金色の太陽みたいに目の眩むような光を放っている人………―――でも、それなら尚更、他の人が気をつけていないと………」
リーシャは微笑んだ後、心配そうな表情で考え込んだ。
「ゴメンゴメン、待たせたわね。」
劇団長とリーシャが話し合っているその頃、イリアは通信器で誰かとの通信を始めていた。
「―――ううん、気にしないで。大方、お気に入りの新人の稽古に遅くまで付き合っていたんでしょう?ついでにイチャついて、劇団長さん呆れられていたんじゃないかしら?」
「………ま、まさか〜。そんな事あるわけないじゃない〜。そ、それよりセシル、どうしたの?こんな遅くに珍しいわね。」
通信相手―――セシルに尋ねられたイリアは冷や汗をかいた後、尋ね返した。
「あ、うん……貴女が贈ってくれたチケットが今日、ちょうど届いてて………それでお礼を言おうと思って。」
「ああ、そうだったの。ま、お互い忙しいとは思うけどできれば絶対見に来てよね?記念祭の初日だし、さすがに休みは取れるでしょ?」
「ふふっ、何とかね。でも、何だか申し訳ないわね。本公演の初日………それもS席を2枚もなんて。」
「ま、一応は看板女優の特権てことで。セシルが見に来てくれた方があたしも気合いが入るからね〜。親友の前で、あんまりみっともない真似は出来ないし。」
「ふふ………相変わらず逆境に強いわね。というか、逆境になればなるほど燃えてくるタイプなのよねぇ。」
イリアの話を聞いたセシルは苦笑した様子で返した。
「フフン、否定はしないわ。ま、やっと出来た新しい男でもお飾りに連れて来なさいな。あんたが一目惚れした上、出会ったその日に肉体関係にまで行った男にはあたしも気になっていたしね〜。」
「もう、イリアったら………う〜ん………残念ながらあの人は仕事でとても忙しい人だから、無理だと思うわ。」
「あら、残念。………そうだ!なら例の弟君かあんたのもう一人の親友のどちらかを誘いなさいよ?確か2人ともクロスベルに戻ってきてる
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