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英雄伝説〜菫の軌跡〜(零篇)
インターミッション〜キーア〜 第41話
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るエリィの指摘にロイドが呆けたその時

「ロイドさんはズルイです。この子と接する機会は均等であるべきではないかと。」

「うふふ、もしかして今度はその娘の攻略をするのかしら♪あ、キーアの場合は既に攻略済みかしらね♪」

「ふえ〜?」

ティオもエリィに続くようにジト目でロイドを見つめ、レンはからかいの表情でロイドを見つめ、その様子を見ていたキーアは首を傾げた。



「えっと、何の話だ?」

「ハハ、オマエ恨まれてんだよ。何しろここ数日、寝る時はいつもキー坊と一緒みたいだし。」

「いや、それはキーアが勝手にベッドに入ってくるからで………―――なあ、キーア。ちゃんと部屋を用意したんだからそっちで寝ないとダメだろう?」

ランディの指摘を聞いたロイドは疲れた表情で溜息を吐いた後真剣な表情でキーアに問いかけた。

「だってロイドといっしょだとなんか落ち着くんだモン。めーわくだったらあきらめるけど………」

「い、いや………迷惑ってことはないけどさ。」

しかし悲しそうな表情になって呟いたキーアを見ると慌てはじめ

「ちょっとロイド………何を冷たくしているのよ。あんな事があったばかりなんだからまだ不安かもしれないじゃない。」

「一緒に寝てあげるくらいの甲斐性は欲しい所ですね。」

「レディを悲しませるのは男として失格よ♪」

「俺にどーしろと!?」

ジト目のエリィとティオ、悪乗りしたレンに突っ込まれると苦笑しながら叫んだ。

「クク………ま、当分は一緒にいてやれや。それから外出だが………念の為、もう一人連れて行け。ルバーチェからの打診はあったが一応、用心した方がいいだろ。」

「あ…………―――わかりました。気を付けておきます。」

そしてセルゲイの忠告と助言に頷いたロイドは同行者にレンを選んだ。



「さてと………それじゃあ出かけようか。」

「東通りの遊撃士協会支部ね。……寄り道はしない方がいいかしら?」

「いや、キーアの記憶が戻るきっかけになるかもしれない。用心は必要だけど………ギルドに行った帰りくらいなら寄り道もいいんじゃないかな?」

「それもそうね。それじゃあ準備はいいかしら、キーア。」

「うんっ!って、どこに行くのー?」

ロイドの提案に頷いたレンに尋ねられたキーアは元気よく頷いたがすぐに首を傾げて尋ねた。

「遊撃士協会だけど………名前以外覚えていないキーアにはわからないわね。」

「……ゆーげきし。………それってもしかして正義のミカタみたいな人たち?」

「なんだ、知ってるのか?そのくらいの一般常識は覚えてるってことなのかな。」

「そうね………少なくても一般常識から教え込む必要がない分、記憶喪失としてはマシな
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