インターミッション〜キーア〜 第41話
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?」
「んー………ぜんぜん。ロイドが口をぽかんとあけて目をまんまるにしてたのならおぼえてるけどー。」
「ガクッ………それは一週間前、初めて会った時の話だろ。」
自分の質問とは見当違いの事を答えたキーアにロイドは脱力した後指摘した。
「だってその前のことはなんにも覚えてないんだモン。」
「………そっか。」
「ま、覚えてないってんなら仕方ねぇやな。」
「………各方面への問い合わせはどうなっているんでしょう?」
キーアの答えを聞いたロイドは溜息を吐き、ランディは苦笑し、ティオはセルゲイに視線を向けて尋ねた。
「ああ………それなんだが。駅や空港、門にも問い合わせたが今の所該当者はナシのようだ。少々、難航するかもしれん。」
「………そうですか………」
「???どうしたのロイド?おなかでも痛い?」
セルゲイの答えを聞いて考え込んでいるロイドに気付いたキーアは真剣な表情で尋ねた。
「はは、大丈夫だよ。――――課長、今日の午後からなんですけど………キーアを連れて外に出ても構わないでしょうか?」
「ふむ………」
「何か心当たりがあるのかしら?」
キーアの様子に苦笑した後提案したロイドの話を聞いたセルゲイは目を細め、レンはロイドに尋ねた。
「ああ………一度、遊撃士協会を頼ってみようかと思ってさ。」
「ええっ!?」
「本気ですか?」
そしてロイドの説明を聞いたエリィは仲間達と共に驚き、ティオは真剣な表情で尋ね
「ゆーげきし?」
「………なるほどな。連中は大陸各地にギルドの支部を持っている………その情報網をアテにしてみるか。」
キーアは可愛らしい動作で首を傾げている中事情を察したセルゲイは納得した様子で呟いた。
「ええ、頼れるものはこの際頼っておくべきかと。………駄目でしょうか?」
「ま、いいんじゃねえか?警察とギルドは別に対立してるわけじゃねえ。わだかまりがあるとしたらむしろ警察の方だからな。案件が案件だし、協力を要請すれば向こうも断ったりはしねぇだろ。」
「ええ、そう思います。」
「ま、エステルちゃんたちとはこの前、結構打ち解けられたしな。」
「確かに相談するには丁度いい機会かもしれませんね。でもロイド………キーアちゃんを連れていくってあなた一人で連れて行くつもり?」
「そのつもりだけど………全員で行くほどの事じゃないし、俺一人で十分かと思うんだけど。」
真剣な表情をしたエリィに訊ねられたロイドは頷いて答えた。
「………納得行かないわね。ただでさえキーアちゃんに一番懐かれてるのに更に独り占めしようだなんて。」
「へ………」
ジト目で自分を見つめ
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