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英雄伝説〜菫の軌跡〜(零篇)
インターミッション〜キーア〜 第41話
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いても一切不問にする。”偶然”保護した少女の扱いもこちらに全て任せるそうだ。」

「その代わり、この件については自分達の主張を認めろ………間違っても遊撃士協会あたりにチクったりするなってか?やれやれ、確かに必死かもな。」

「……………………………………キーアのことを考えると曖昧にはしたくはないですけど………あの子がこれ以上、マフィアに狙われない事が確約されただけでも納得すべきかもしれませんね。」

セルゲイの説明を聞いたランディは溜息を吐いた苦笑し、ロイドは複雑そうな表情で溜息を吐いた後キーアがマフィア達に狙われない事が確約された事に明るい表情をした。



「ああ、俺もそう思う。………まあ問題なのは、肝心のあの子の素性なんだが。」

「ええ………」

「名前以外にはマジで何も覚えてねえみてぇだからなァ。―――しかしまあ、とんでもなく明るいというか人懐っこいガキンチョだよな。何かあっという間に俺達全員に懐いちまったし。」

「はは………確かに。ツァイトはもちろん、課長も懐かれましたよね。」

「まあ、な。俺は煙草を吸うから、あんまり子供には近寄られねぇんだが………全然気にしてなさそうだったしな。」

「お嬢やティオすけなんかももう夢中って感じみたいだし………今日なんか、デパートから服を山ほど買って来てたぜ。小嬢は小嬢でお嬢達みたいに夢中にはなっていないように見えて、さりげなくアクセサリーやぬいぐるみとか色々買って来てやっているものな。」

「はは、こういう時は女性陣がいてくれて助かるよ。俺達じゃどうしても行き届かない所もあるし………それにしても………本当に、どこの子なんだろう。」

ランディの話に苦笑しながら頷いたロイドは気を取り直してキーアの事を考え込んだ。



「あ、いた!ロイド、見て見て〜!」

するとその時キーアが部屋に入ってきて、ロイドに抱き付いた。

「わわっ………ちょっと、キーア!?」

「エリィとティオに服を選んでもらって、レンにはアクセサリーを選んでもらったの!どれもカワイかったけどコレが一番気に入っちゃった!ねえねえ、にあう!?」

「いや、抱き付かれたままだとどんな服かわからないんだけど………」

「あ、そーか。」

苦笑しながら指摘したロイドの言葉に頷いたキーアはロイドから離れ

「じゃーん!ねえねえ、にあうー!?」

嬉しそうな表情でその場で回転した後、ロイド達を見つめた。



「へえ………!」

「ほほう………」

「ふむ………」

キーアの可愛らしい容姿にピッタリな服やスカートを身に着け、更にはキーアが身につけている太陽の象徴が刻まれた振り子を象った装飾品や服に付けてある美しく光るエメラルドの宝石のブローチを付
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