2巻
対勇者戦(1)
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りゃ柚希ちゃんと胡桃ちゃんは苦戦してる様子だね」
「当たり前だわ、一真の力を甘く見たからそう言えるのよ」
「澪様、本来だと私達が戦う側だったのですから」
「過去だと我が主は大人しい柚希さんと同様に、活発な胡桃は主にとれば妹のような存在だったらしいと。胡桃さんと戦う羽目になったとしても、想いを寄せる大切な幼馴染と妹が戦うのを放っておく事が出来なくて自ら戦う覚悟を決めた感じですね」
「一真は手加減をしている・・・・果たして本気を出せる程力があるのか」
この展開は最善であり、一対一とはいえ高志の『白虎』は先代魔王の娘を倒す為に《里》が持ち出し許可した特別な霊槍である。斯波が見た所、高志の相手をする深雪では負担が大きいと思ったらしいが空回りとなって考え方を改めた。
一真達の目指す結末は、この戦いに勝利と共に二度と《里》が手出ししないようにする為である。澪を消滅対象に指定し、守護する為に戦うとはいえ魔族の敵対勢力に狙われている。
「うーん、勇者の一族まで本格的に動き出したとしても敵に回したと言う感じではなさそうだねぇ」
「当たり前だ、一真を舐めていると後悔してももう遅い」
斯波と刀花が話していると、投影型の映像によって深雪は剣を抜いて槍との間合いに入ってから、剣劇をしていたが剣術だけでは時間稼ぎにはならないので禁手化する事となった。
「織斑深雪、本当だったら一真の相手は俺だったが相手として務まるのか?」
「ええ。私はお兄様からの命により、貴方をお兄様の元には行かせません。策だと時間稼ぎとも言いますが、私も少しだけ本気を出させて頂きます。・・・・禁手化!」
『Chaos karma Dragon Balance Breaker!!!!』
全身オーラが高まり続けて一瞬見えなくなったと思えば、深雪は蒼いオーラと共に鎧化した事で剣は鎧化の一部となっている。高志は目を開けるとそこにいたのは、女性のフォルムをした蒼い全身鎧でそのオーラは異種族共思える程である。本来だと澪と万理亜の策により、高層ショッピングセンター内に行くようだが深雪はそんな事をしないで正々堂々としていた。
「何だその鎧は?」
「この鎧こそドラゴンの力を具現化した物です。ティアマットまたはティアマトと言えば分かるかもしれませんが、私が纏ったこの力は五大龍王と呼ばれた『天魔の業龍(カオス・カルマ・ドラゴン)』ティアマットの力を鎧化にしたのですよ。貴方には分かるはずです、このオーラと『白虎』に勝るぐらいのね」
「ドラゴンの力を纏った鎧化など聞いた事がないが、ハッタリでもなさそうだ。その力、俺に見せてみろ!」
「少しだけ本気を出した所で、私達の勝利は変わりませんが精々瞬殺されないよう願ってますよ」
鎧化となった深雪
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