2巻
対勇者戦(1)
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バトルフォーム)』へと服装が変わった二人共で、戦う事に迷いがない柚希に対して剣で戦う。
「行くぞ・・・・柚希!」
「来い、一真!」
戦う意志を持ちながらも剣同士での鍔迫り合いとなり、力ではこちらの方が上だと感じたのか胡桃のフォローが入ったので横からの突風が俺を襲うようだが吹き飛ばす前に斬撃だけで風を叩き斬った。
「ほうやるじゃねえか、突風から暴風となり俺を宙に上げさせる魂胆だったようだが残念だったな」
「なっ!剣一振りだけで風を無効化させた!」
「おいおい、こんなのだけで驚いた顔をしていたら俺の相手は務まらないぜ!」
一度剣を右手に持ってから風刃の舞を喰らわせようとしたら、柚希と胡桃はマズイと思ったのか胡桃の力により風の力を借りて空を飛んだ。美しい東京の夜景を見下ろす位置まで避難したようだが、すぐに風術によって同じように飛んでから至近距離からの抜刀術をやった。風の力により躱したが、もし当たっていたら致命傷になるぐらいの傷だっただろう。
「お姉だけじゃなくて私をも上回るですって!それに私以外にも精霊を使って飛んでいる!?」
「胡桃、一真の力は精霊の力を借りて発揮させる。それも武装じゃなく周辺にいる精霊と会話出来るのよ」
「どこまでお姉を苦しめれば気が済むんだ、と言う顔をしているがそんな突風では俺を飛ばせないぞ?」
俺の風によって封殺したかに思えたが、こちらの方が精霊を味方にしているのであちら側だと弱まっているように見えた。胡桃狙いでもあったが、柚希も戦う決意をしたので二対一であっても優勢なのは変わらない。今回の戦いで柚希は戦力にならないと承知していた胡桃だったが、一真から放たれた殺気により強制的に決心を付けさせて戦闘開始させた。
「胡桃は高志対深雪により、勝つのは高志だと思ってんのか?」
「だったら何よ!いくらアンタの妹であっても『白虎』を持つ高志が勝つに決まってるでしょ!」
「チッチッチッ・・・・甘い、甘すぎる。俺ならば兎も角、深雪が高志に負けるとでも思ったら大間違いだ。あちらが『白虎』ならこちらはドラゴンの力を使うが、こちらは手加減しないとお前らを殺してしまう程だからな。精々瞬殺されないよう願ってるぜ」
「胡桃・・・・一真の言ってる事はホント。五年前と同じ、一真がまだ刃更だった頃と姉である私に後を付いて回る妹分のままだと見ているから」
勘違いでは無い程に、一真の力は五年前よりも違う力に目覚めたと言っていい程になっている。緑のオーラを覆いながら胡桃は己の魔力を解放した事で、ここから本気と出るのか怒りを見せていた。結界内にいた刀花と澪&万理亜、ラードゥンが障壁を斯波に囲って監視していたが状況を窺っていた事で想像以上に戦闘展開を読んでいなかった様子。
「ふむ。こ
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