機動戦艦ナデシコ
1370話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
なんでしょうか?」
「シャドウミラーは、私達木連と同じく無人機を主力としているとか。そこで、虫型戦闘兵器の生産プラントを、と考えているのですが。正直、ゲキガンガー3の豪華セットとどちらがいいか非常に迷ったのですが……」
本気か? ……いや、本気っぽいな。
虫型戦闘兵器……バッタはともかくとして、正直ゲキガンガー豪華セットとか全くいらないんだが。
草壁も何を考えてそんな贈り物を……そう言えば草壁も木連の軍人だったな。
だとすれば、やっぱりそっち系等の趣味があっても仕方がないのか?
それにバッタの方もぶっちゃけいらないんだが。
戦闘型じゃないバッタ……それこそ、木連の中で労働力として働いているバッタならまだ使い道もあるけど……ぶっちゃけ、純粋に戦闘兵器として見た場合はどう考えてもメギロートの方が上だ。
そもそも、主な武器はミサイル。それと対人用くらいにしか使えない機銃くらいしかないし。ああ、体当たりという手段もあるか。……けど、バッタの大きさで体当たりされても、人間とかならともかくメギロートの大きさになると殆ど意味はないんだよな。
まだナデシコ世界に来たばかりの時であれば、この世界の技術を調べるという意味で十分にバッタも価値はあったかもしれない。
だが、今となっては木連とのこれまでの戦闘でバッタは無数に入手し、既に余り気味ですらある。
というか。余ったバッタはキブツへと突っ込まれているらしいし。
エザリアもそれは理解しているのだろう。草壁の言葉に首を横に振る。
「申し訳ありませんが、そちらの虫型戦闘兵器……バッタは、こちらとしてはその生産プラントを貰っても特に利益にはなりません。そちらの気持ちも分かりますが、出来ればもっと別の……そう、チューリップ……そちらが言うところの、次元跳躍門の生産プラントはどうでしょう?」
「さすがにそれは頷けませんな」
草壁としても、木連の戦略の中核を為すチューリップの生産プラントをこちらに寄越すのは避けたいと考えているらしい。
いや、当然か。ここでもし俺達にチューリップの生産プラントを渡してしまえば、地球との戦いに支障が出るのは間違いない。
以前であれば、チューリップが多少なくなっても問題はなかった。
だが、今はナデシコがいる。
チューリップを容易に破壊出来るだけの攻撃力を持っているナデシコの事を考えれば、出来るだけチューリップの数は温存しておきたいし、作り出すプラントも手元に置いておきたいと考えるのが当然だろう。
「確かに木連にとってチューリップというのは、非常に重要な施設でしょう。ですが、その重要な施設を私達に譲渡する事こそ、謝罪の気持ちを表していると言えるのでは?」
「それは……」
「そもそも、そちらはアクセル代表が暗殺者に狙われるとい
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ