―卒業デュエル―
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《古代の機械巨竜》を破壊してしまえば、《古代の機械蘇生》と《古代の機械閃光玉》のコンボが炸裂し、すぐさま十代のライフポイントは尽きる。
「ワタシはターンエンドナノーネ!」
「オレのターン、ドロー!」
不幸中の幸いというべきか、発動条件のある《古代の機械蘇生》のために、クロノス先生が追撃のモンスターを召喚しないことか。……それはどこか、『このコンボを打ち破ってみせろ』と、チャンスを与えつつ十代に宣言しているようにも感じられて。
「オレは《コンバート・コンタクト》を発動! デッキと手札から一枚ずつネオスペーシアンを墓地に送り、二枚ドローする!」
フィールドにモンスターがいない時のみ使用可能な、強力なネオスペーシアンのサポートカード《コンバート・コンタクト》。手札にあるネオスペーシアンと言えば、先程自身の効果で手札に戻った《N・グラン・モール》であり、十代はクロノス先生にもうバウンス戦術は通用しないと考えたらしい。
「さらに《ミラクル・コンタクト》を発動! 墓地のネオスペーシアンで、コンタクト融合する!」
手札の《N・グラン・モール》とデッキのさらに一体を墓地に送りつつ、十代が引き当てたのは逆転の可能性を秘めた魔法カード。墓地融合の《ミラクル・フュージョン》のコンタクト融合バージョン、といったその名の通りの魔法カードにより、フィールドに半透明のネオスとネオスペーシアンが現れ、時空の穴とともにコンタクト融合をしていく。
《コンバート・コンタクト》によって墓地に送っていたネオスペーシアンのうち一体は、手札にあった《N・グラン・モール》。ならばグラン・モールをコンタクト融合素材とする、グラン・ネオスかマグマ・ネオスか。そしてその予測をしていた観客とクロノス先生を裏切り、宇宙に繋がる時空の穴から、コンタクト融合体が特殊召喚された。
「トリプルコンタクト融合! 《E・HERO ストーム・ネオス》!」
「何ですート!?」
ネオスに蒼色の鎧と鋭利な爪が装着された、トリプルコンタクト融合体が一体。水《N・アクア・ドルフィン》と風《N・エア・ハミングバード》が組み合わさり、嵐となってフィールドに顕現した。《ミラクル・コンタクト》の効果は手札にまで及ぶものの、手札を融合素材とした様子はない……となれば。
その答えは《フュージョン・ガード》。効果ダメージを無効にした際、墓地に落とされた融合モンスターは、《N・マリン・ドルフィン》――《N・アクア・ドルフィン》と同名モンスターとして扱う、融合モンスターとなった進化体である。《フュージョン・ガード》によって墓地に送られていた《N・マリン・ドルフィン》、《コンバート・コンタクト》によって墓地に送った《N・エア・ハミングバード》を素材とし、その奇跡のトリプル
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