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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―卒業デュエル―
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に戻す!」

 ダメージ計算前に効果を発揮するため、十代にはダメージもなく。グラン・モールの効果によってバウンスされた今、永続罠《古代の歯車蘇生》のモンスターがいない時、という発動条件を満たすためか、クロノス先生は他のモンスターを召喚していない。

「バトル! クロノス先生にネオスでダイレクトアタック! ラス・オブ・ネオス!」

「やはり甘いノーネ! 伏せていた《リビングデットの呼び声》を発動し、墓地の《古代の機械巨竜》を特殊召喚しますーノ!」

「何!?」

 十代の驚愕の声とともに発動されたリバースカードは、汎用的な蘇生罠カード《リビングデットの呼び声》。しかし問題なのは、その《リビングデットの呼び声》から蘇生されたモンスター――手札にバウンスしたはずの、《古代の機械巨竜》の存在だった。

「一体しかいない訳が無いーノ。油断禁物ナノーネ」

 それは先のターンでクロノス先生が発動した、レベル8モンスターを墓地に送って二枚ドローする魔法カード《トレード・イン》による。既にフィールドにいる《古代の機械巨竜》とは別に、もう一体を墓地に送って破壊以外の除去を対策していたのだ。

「……ネオスの攻撃を中止するぜ」

「しかしこちらの《古代の機械閃光玉》の効果は発動するノーネ!」

 古代の機械モンスターが墓地から特殊召喚された時、そのモンスターの攻撃力の半分のダメージを与える、永続罠《古代の機械閃光玉》はまだ健在だ。十代のグラン・ネオスが攻撃を中断した代わりのように、《古代の機械巨竜》が永続罠のサポートを受け火を噴いた。

「カウンター罠《フュージョン・ガード》! エクストラデッキから融合モンスターをランダムに墓地に送り、相手の効果ダメージを無効にする!」

 とはいえ、十代もただでやられてばかりではなく、効果ダメージは何とかカウンター罠で防ぐ。その代償として、融合モンスターが一体墓地に送られ、さらに十代はまたもこのターンの攻撃を失敗する。

「……ターンエンドだ」

「ワタシのターン。ドロー。魔法カード《トレード・イン》を発動し、さらに二枚ドローするノーネ」

 もう一度発動される魔法カード《トレード・イン》。そのコストに必要なレベル8モンスターは、十中八九、十代の《N・グラン・モール》によってバウンスされた《古代の機械巨竜》であろう。

「バトル! 《古代の機械巨竜》で、ネオスに攻撃ナノーネ! アルティメット・ブレス!」

「ネオス! ……くっ!」

十代LP1700→1200

 これでネオスは破壊されるとともに、十代のライフポイントはさらに落ち込んだ。クロノス先生のライフポイントは無傷にもかかわらず、十代はもはや《古代の機械閃光玉》の効果が発動するだけで危ういほどだ。特に
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