暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
sts 26 「砕け始める今」
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キャロの言うとおり……ヴィヴィオは記憶が定かじゃない部分があるみたいだし、捕獲しても敵にメリットがあるようには思えない。兄さんは何でヴィヴィオが1番可能性が高いと思うの?」
「ヴィヴィオを保護した経緯を考えてみろ。スカリエッティ一味はこれまでレリックを狙っていたんだ。ヴィヴィオを保護した時もレリックが絡んでいる……それにスカリエッティなら俺達の知らない何かを知っていても不思議じゃない」
「うん、そうだね……違法な研究を行わなかったら、間違いなく歴史に名を残していた天才だろうから。……ショウ、他にはまだ誰かいる?」

 スカリエッティが生命にも手を伸ばす研究者ということを考えれば、フェイトやエリオも候補には考えられる。だが戦闘機人……ノーヴェやウェンディの言動を考えるとスバル達の方が可能性としては上になるだろう。だが考えすぎればかえって動けなくなってしまうこともある。

「浮かばないわけじゃないが可能性を考えればキリがなくなる。それに敵の言葉を信じるなら捕獲対象は3名……なら今挙げた3人が俺の中での最有力候補だ。なのは、フェイト……どうする?」
「とりあえず、まずはギンガとロングアーチと連絡を取ってみよう」
「そうだね、通信状態次第ではあるけど安否確認が出来ればこれからの行動も決めやすいから」

 そう言ってなのははギンガに、フェイトはロングアーチと通信を開始する。出来ることならば、通信状態が悪いにしても無事だという言葉だけでも聞こえてほしい。

「……不味いね、ギンガとは全く通信が繋がらない。すでに敵と交戦してるのかも」
「そんな……」
「六課の方もガジェットとアンノウンの襲撃を受けてるって。今は持ちこたえてるらしいけど、状況は良くないみたい。早く救援に行かないと」
「二手に分かれよう。スターズはギンガの安否確認と襲撃戦力の排除」
「ライトニングは六課に戻る」

 スバルが捕獲対象かもしれないということを考えると不安ではあるが、現状で最も安全なのは隊長陣の傍と言えるだろう。機動性を考えても六課の対応はライトニングが向かうのが適している以上、なのはとフェイトの方針に口を挟むポイントはない。
 問題は……俺がどちらと一緒に行くかだ。
 飛行速度などで考えれば俺はこの中でフェイトに次に速いだろう。だが施設内での戦闘を考えれば、なのはのような砲撃魔導師は攻撃手段が限られてくる。また地上本部のあちこちから爆発が起きていたことを考えると、ノーヴェやウェンディ以外にここを襲撃した戦闘機人が居る可能性は大だ。

「ショウくんは……」
「なのは達と一緒に行って」
「フェイトちゃん、でも……」
「確かにショウの機動力を考えれば六課に向かってもらうのも手ではあるよ。でもスバルやギンガが捕獲対象
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