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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
sts 26 「砕け始める今」
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ショウ、心当たりでもあるの?」
「ん、あぁ……まあ憶測でしたないが何人かはな」
「今は私達以上に戦闘機人と戦闘したショウくんが1番情報を持ってるだろうし話してみて」

 状況を考えれば嘘というか隠し事をせずに全てを話す方が良いのだろう。だがそうなれば……高い確率でスバルの精神状態に影響が出るだろう。
 俺はゲンヤさんからスバルの体のことは聞いてはいるが、おそらくほとんどのメンバーはそれを知らないはず。あのときのゲンヤさんの口ぶりやスバルやギンガの普段の振る舞いを見ても、誰にでも自分の体のことを伝えてはないはずだ。
 とはいえ、完全に隠してしまって何かあってはかえって悪手だ。スバルに俺が体のことを知っていると感づかれる可能性はあるが仕方あるまい。言葉を選びつつ説明する他にないだろう。

「まず考えられるのは……スバルとギンガだ」
「え……私とギン姉ですか?」
「ショウくん、その理由は?」
「さっき戦った戦闘機人2人の言動からだ。俺の聞き間違いでなければ、最初スバルに敵が一撃を入れたときにもう片方が注意するように生きたまま捉えるんだと言っていた。目的までは定かじゃないがスバルが捕獲対象に入っていることは考えられる」
「確かに捕獲候補である可能性はあるね……ギンガの方もスバルとの繋がりを考えれば名前が出て当然だろうし」
「だ、だったら早くギン姉と合流しないと!」

 スバルの言うことは最もだ。通信状態が悪いこともあってギンガと連絡は取れていない。一足先になのは達と合流していてほしかったが、この場にいないことを考えると最悪敵と交戦していることも考えられる。
 ギンガはスバル達よりも実力はあるので簡単に倒されたりはしないだろう。だがそれでも、戦闘機人を複数人相手にすれば長くは持たないはずだ。早めに合流出来た方が良い……しかし

「スバル、考えを口にして不安にさせた俺が言うのもあれだが落ち着け。敵の捕獲対象の候補として考えられるのはお前やギンガだけじゃないんだ。正直俺が最も可能性が高いと思うのは……ヴィヴィオだ」

 その名前を口にした瞬間、フォワード達だけでなくなのはやフェイトの表情にも変化が現れる。フォワード達の前ということもあって、すぐになのはとフェイトの表情は戻りはしたが、それでも彼女達の顔に出た感情はあまり良いと言えるものではなかった。
 特になのはの方は……ヴィヴィオに何かあった場合、精神的にかなりダメージを負ってしまうかもしれない。前々から心配していたことではあるが、思ってた以上になのはの中のヴィヴィオの存在は大きくなってしまっているようだ。親子のように過ごしていれば当然の話ではあるのだが……。

「お兄ちゃん、敵がヴィヴィオを捕獲しようとする理由は何なのかな?」
「確かに
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