第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ひぐらしのなく頃に 〜「奴」殺し編〜
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「今日は前回の雪辱を晴らすよ!」
「今日は大貧民で勝負ですわ!」
ここは雛見沢の学校。
雛見沢分校だ。
今日の部活はここでの大貧民だそうだ。
「いいねぇ。オレ大好きだよ!」
「簡単に勝てると思わないことさね」
「新人が勝てるほど甘くはないですのよ!」
魅音と沙都子が蒔風にかなりの余裕を見せる。
「なぁ、あの自信はどこから来るんだ?」
蒔風が誰ともなしに聞くと、後ろから声がした。
「ああ。あれはですね、カードの裏面でなんのカードかわかるからですよ」
「げぇっ、詩音!!」
魅音がその姿を捉らえて叫んだ。
蒔風の背後に立っていたのは詩音だ。
「マジかよ!?オレ絶対不利じゃねぇか!」
「大丈夫です。私が教えましょう」
詩音が蒔風にアドバイザーを買って出るが、魅音が反論する。
「詩音!これは神聖なる部活なんだよ。ってか、あんた来るなー!診療所はいいのー!?」
「もう大丈夫なんですー。それでこの方には恩があるので、助力させてもらいます」
「詩ぃ・・・それってどういうことなのですか?」
梨花が詩音に尋ねるがはぐらかすばかりだ。
「それに、新人さんにここまで本気になるなんて、大人気ないですよお姉」
「あの、いや、オレの方が年上なんだけど・・・」
そんなことを話していると、ガラガラと教室の扉が開いた。
沙都子によるタライ落しのトラップが発動した。
しかし入ってきた人物に当たることはなかった。
なぜなら、そいつは開けた瞬間に高回し蹴りをしていたからだ。
タライが飛ぶ。
それは凄まじい回転をしながら梨花に向かっていった。
だか梨花には当たらない。
蒔風がそれを手刀で真っ二つに裂き、後ろにそのまま飛んでいったからだ。
後ろの壁に二つになったタライが突き刺さる。
「な!?」
「誰だ!」
「梨花、大丈夫ですか?」
「こいつ!!」
一同が一斉に現れた男、「奴」に向かって敵意を向ける。
「んっん〜。面白いメンバーだな。さ、まずはぁッ!!!」
ドガッシャア!!
「奴」が突っ込む。
それに蒔風が立ちはだかり、「奴」の突進で一緒に窓ガラスを砕き、外に飛び出す。
蒔風が仰向けになり、「奴」が馬乗りになって蒔風の首に向け手を伸ばし、それを蒔風が食い止めている。
「あれが「奴」って奴かい!?」
「魅音さん、わかりにくいですわよ、それ」
「舜さん!!!」
みんなが窓から身を乗り出して校庭の状況を窺う。
「このやろ・・・男に馬乗りになられても・・・キモチワルイんだよ!!!!」
ドウ!!
蒔風が「奴」の腹を蹴りだし、身体の上からどける
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