第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ひぐらしのなく頃に 〜「奴」殺し編〜
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よ!!!」
「そのたった一人のために、他の者が泣いたのだぞ?それはいいのか!答えろ、翼人!!!」
「翼人?」
「その他の者の願いってのは、この子の命を消し潰したその上に立っていた。そんな願いが叶うくらいなら、打ち砕いてやった方がいいに決まってんだろ!!!」
そして蒔風が一歩踏み出し、その体が輝き始める。
「誰か死や涙の上に立つ願いなんか認めない。あるとすれば、それは歓喜の涙だ!!!開翼!!!!」
ドン!!!!
蒔風の背に銀白の翼が展開される!!!
「願いをこの背に!!!」
ゴォオオオオオ!!!!
人から、空気から、大地から噴き出した金の粒子が蒔風の周りをドーム状に包んでいく。
「願い・・・させると思うかぁ!」
「奴」が飛び出す。。
そこでどこからともなく声が聞こえた。
【higurashi no naku koroni】−WORLD LINK− 〜WEPON〜
瞬間、「奴」の体が止まる。否、「奴」だけでない。
木々の葉、宙を飛ぶ虫、空気の流れさえも止まった。
動いているのは蒔風と部活メンバーのみだ。
「これは・・・・」
「時間が止まった!?」
「いくぞ・・・」
当然「奴」には届いていない。
しかし、蒔風がはっきりと宣告した。
・・・・・ヒュンヒュンヒュンヒュン!!バシィ!!!
それと同時に、どこからか一本の剣が蒔風の手に飛んできた。
形は太刀から右上と左下から枝分かれしたようになっている剣だ。
その剣の名は、「鬼狩柳桜」
ここ雛見沢に伝わる伝説の宝刀!!!
「ヌ、おおお!!!」
蒔風が「奴」を上空に投げ放つ。
もちろんそれでも「奴」は止まったままだ。
時が止まってるため、最上部まで上がって、そこで止まる。
「見ろよ、あいつアホみたいだなーーー」
「あははは!!」
レナが笑った。
もう心配することがないとわかっているかのように。
そしてそれにつられて皆が笑う。
蒔風も大笑いして、キッ、と「奴」を睨んだ。
「仕留める!!!!」
【higurashi no naku koroni】−WORLD LINK− 〜FINAL ATTACK〜
ドォウ!!!
蒔風が今までにないほどの「願い」の輝きに包まれる!!!!
「はははははは!!!百年分の「生きたい」衝動!!!いいぞ!!!」
頭上で二回鬼狩柳桜を回し、両手で持ち、力を込める。
「はぁああああああああああああ!!!!!!」
そしてすべての力をその剣に!!!
すべての力を突撃に!!!
蒔風の翼が大きく撓(しな)り、砲弾のように飛び出した!!!
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