暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ひぐらしのなく頃に 〜「奴」殺し編〜
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「(バッ!)変身ッ!!」

蒔風がエクシードギルスに変身し、その背から出た触手で「奴」を絡め捕り、校舎裏の林に向かって投げる。
その後を追うように蒔風もジャンプし、校舎を飛び越えていく。


「オオオアァ!!!」

蒔風が「奴」に踵落としを仕掛ける。
しかし、「奴」がそれを魔導八天で受け、柄の部分で蒔風の顔面を殴った。
蒔風は変身が解け、地面を転がる。


「楽しくゲームなんぞしてからに・・・ちっとは警戒してろよ」

「警戒してたからタライ弾けたんだろォが、バァカ。てか空気読めや。いつもいきなりでよ」

話していると、蒔風の足元の地面が何ヵ所か盛り上がる。
そしてそこから、ソフトボールほどの土の塊が射出された。

連続射出されるそれをすずしい顔をして弾いていく「奴」
そうしながら蒔風に近づいていく。

「どうしたよお前。その程度ぉア!?」

「奴」の体がガクンと下がった。
「奴」の足が地面に埋まっているのだ。

「これだけ打ち出してる土をどっから出してると思ってんだ」


「奴」が足を突っ込んだのは射出した分無くなって、空洞になったところだ。


「セイ!!!!」

蒔風が掛け声とともに空中で横回転していき、縦に回し蹴りを「奴」に放つ。
「奴」が首を逸らし、肩に当たる。

「ぐっ・・・おおおあ!!!!」

「奴」が足を引っこ抜き、ハイキック、そして反対の足でそのまま後ろ回し蹴りをする。
それが蒔風の側頭部に命中し、蒔風が吹っ飛ぶ。

蒔風が頭を押さえ、立ちあがりながら聞いた。

「お前記憶とか使ってこないのかよ」

「奴」が右肩を押さえながらそれに答える。


「いや、だってここの記憶にある奴らなんてただの自衛隊員だぜ?そんなの使うなら真っ向から行くわ」

「さいでか。負けるとわかってくるとはな?!!」

「アァ?お前より元々強いんだよンなもんいるか!!」

ブォン!!ゴォオ!!!
ガッギャ!!!!!


蒔風の「風」「林」の二刀と、「奴」の剣が鍔競り合う。

「フン!!」「ヌア!!」

それを二人同時に弾き出そうとしたため、三本とも吹っ飛んでいってしまう。

「「オォラァ!!!」」

即座に二人の拳が交差し、お互いの顔面に突き刺さった。

「いってぇ!!」「おごご・・・」

二人がまた同時に後退し、距離をとる。

そこに、部活メンバーが駆けよってきた。

「舜さん!!」

「舜!!大丈夫なのですか!?」

「バカ野郎!!なんで来た!!!」

蒔風が一向に叫んだ。
それと同時に「奴」が動くのを察知し、カバーに回る。

ギギン!!

今度は蒔風の「天」「地」が、「奴」の剣が打ち
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