第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ひぐらしのなく頃に 〜目覚し編〜
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「・・・まさか・・・勝ったんですか!?お姉たちに!?」
圭一が昨日の部活の事を詩音に語った。
詩音は驚いていたが、みんなが本当のことを言ってるかどうかはわかるらしい。
「そうですか・・・」
「む・・・・はっ!!おれはしょうきにもどった!!!!」
「もう起きたんですか!?」
「詩音!!あんたスタンガンどんだけ強くしてたの!?」
そうしてみんなでくっちゃべって時間が過ぎる。
お昼ごろになって詩音が用事があるからと抜けたが、皆は夕暮れになるまでそこで遊んだ。
帰りは蒔風が誰にも見られないように車を出し、それにみんなを乗せて帰る。
魅音、レナ、圭一を降ろし、梨花、沙都子、羽入を送った。
梨花と聡子と羽入は一緒に暮らしてる。
両親ともに既に他界してるらしく、がんばって生活してるんだそうだ。
そしてみんなを送りきって、車を消して帰る蒔風。
テントに戻る途中、止まっているスクーターを見つけた。
「どうしたんだ?詩音」
そこで止まってるのは詩音だった。
どうやらパンクしたらしく、どうにもならないそうだ。
「いやぁ・・ま、いいですよ。このまま今日はお姉の家に泊まっていきますよ」
詩音と魅音は別々に暮らしており、詩音は興宮に住んでいる。
ここから歩いて帰るのは危険だ。
「でも、お前の用事って雛見沢にあったんだな。なんのようだったの?」
「・・・・あんた、他の世界から来たんですよね?」
「そだよ」
「だったら、この世界では無理なことでも、できますか!?」
「・・・何かによる。言ってみ?」
そうして詩音は話し始めた。
雛見沢症候群
その病気の末期症状にかかってしまった少年、北条悟史。
詩音の想い人で、沙都子の兄だ。
雛見沢症候群の原因はウイルスのような寄生虫らしい。
それは感染した人間が死ぬと身体から消え、故に長らく解明されてきていなかったものだ。
現在ではこの村の診療所の地下の研究所で、密かに解明が進められているが、いまだ進展はない。
そこで彼は目覚めるのを待っているのだ。
そんな彼を、詩音は毎日のようにみまっていた。
今日もその帰りだそうだ。
「あんたがこの世界の人間じゃないなら、ほかの世界の方法で、何とかできませんか?」
「・・・一つだけ聞こう。なぜ?」
「もう・・・沙都子を一人にしたくないんです。悟史君を、起こしてあげたいんです!!」
それを聞いてニッ、と蒔風が笑う。
「残念だな。お前の願いうんぬんより、オレがそいつを助けたくなっちまった」
「え?」
「ダメだな・・人の願いを奪うなんざ。でもまあ、結果オーライか」
「それじゃ・・・」
「連れてけよ。ど
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