五十五話:蘇り
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あ、そのようなことになるのなら見捨ててくれ。その方が主のためになる」
未だに反抗的な目を向けるアギトにシグナムは冷静に答える。じっとその目を見つめていたアギトだがやがてフイと顔を背けてシグナムの肩に座る。それが彼女なりの信頼の証だった。
「うん、二人共大丈夫そうやな。なら、行ってきます」
「ご武運を」
それを微笑ましい目で見届けはやてはツヴァイを肩に乗せ全力で飛び始める。グレアムから連絡の通りであれば探し求めていた二人がいる。少々私情を優先してしまった行動かもしれない。しかし、最も体力を消耗していなく、最も魔導士ランクの高い自分が最大の敵に立ち向かうのは理に適っている。もっとも、そんなものはおまけに過ぎないが。
「はやてちゃん。リイン、ちょっと緊張してきちゃいました」
今から訪れる戦いの気配を感じ取り身を震わせるツヴァイ。その頭を優しく撫でながらはやては笑う。まるで自分の気持ちを映してくれる鏡みたいだと。
「大丈夫やよ、リイン。ただ―――家族に会いに行くだけやから」
引き裂かれた家族が再び出会う時は刻一刻と近づいている。
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