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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
決意する天竜
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をかけてくれたのは、頭に包帯を巻いているシャルルでした。その彼女の姿を見て、私はあることを思い出しました。

「あれ?私たち・・・爆発して・・・」

フェイスの起動を阻止するために、自律崩壊魔法陣を用いてフェイスを爆発させた私たち。それなのに、なんでこんなところにいるの?

「フェイスは!?フェイスはどうなったの!?」
「君たちのおかげで、起動は停止した」
「ドランバルトさん!?」

何がわからずにいる私にそう告げたのは、岩の壁に背を持たれかけているドランバルトさんでした。なんで彼がここにいるの?

「爆発の瞬間に、私たちを助けてくれたらしいの」
「ギリギリだったけどな」

なぜ私たちが無事なのかを教えてくれるシャルルと、ホッと一安心といったように息をつくドランバルトさん。

「じゃあ・・・」

それを聞いた私は、込み上げてくるものがありました。嬉しさに震えながら、シャルルに視線を向けます。

「シャルル・・・」
「ウェンディ・・・」

私と同じように、目に涙を浮かべているシャルル。そんな彼女を抱き締めると、シャルルも同じようにそれを返してくれました。

「私たち、生きてるんだね!!」
「ええ、そうよ!!」

一時は死を覚悟していた私たち。だけど、ドランバルトさんのおかげて生還できたことに嬉しくて、思わず声を出して泣いてしまいました。

「本当に・・・生きてるんだね・・・」
「えぇ」

たぶん、私とシャルルの頭の中には、同じ人たちの顔が浮かんでいるんじゃないかな?
幼い頃からずっと一緒で、以前所属していた化猫の宿(ケットシェルター)の時からのお友だちであるシリルとセシリー。大好きな彼らとまた歩んでいけると思うと、それだけで笑顔になってしまいます。

「ありがとうございます、ドランバルトさん」
「いや・・・」

私たちを助けてくれた彼にお礼を言うと、どうしたのでしょうか?ドランバルトさんはポリポリと頭をかきます。

「その・・・君たちには伝えにくいんだけど・・・
まだ、何も終わってないんだ」
「「え・・・?」」

彼が何を言っているのかわからず、次に続く言葉を待つ私とシャルル。彼はそんな私たちを見て、空を指さします。

「実際に見てもらった方がいいと思う。その方が、わかりやすいから」

言われるがままにシャルルの魔法(エーラ)で上空から大陸を見下ろせる位置まで飛び上がる私たち。その光景を見て、唖然としました。

「そんな・・・」

大陸の至るところから伸びている真っ白な塔のような形をした兵器、フェイス。それはどこまでも続いていて、地平線の先まであるように見えました。

「こんなのって・・・」

頑張ってフェイスを破壊したと思っていた私たち。
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