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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第8話 イッセー、懐かしき庭へ!虹の実を捕獲せよ! 後編
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「トロルコングはチンパンジー並みに頭がいいからな、落とし穴や待ち伏せは普通にやるさ。だがそういった奴が一番怖いのは小細工を止めた時だ」
先輩が見た先には何十頭というトロルコングがいました……あ、また走馬燈が見えてきました…
「さて…群れのボスはどこだ?」
「「「ゴアアアアアッ!!!」」」
先輩が何かを探すように辺りを見てますがトロルコング達はお構いなしにと飛びかかってきました。
「アーシア、ティナ!死ぬ気で俺に掴まれ!小猫ちゃん、いけるか?」
「はい、さっきは不覚をとりましたが今度は負けません!」
トロルコングの攻撃をかわして私と先輩は群れの中に突っ込んでいきました。
「やぁぁぁッ!!」
「ノッキング!!」
一頭のトロルコングの腕を掴み振り回して他のトロルコングにぶつけました、先輩はアーシアさん達を守りながらノッキングで二頭のトロルコングを麻痺させていました。
「先輩、ノッキングじゃ倒せませんよ!赤龍帝の籠手じゃないと!」
「そんな事をしたら殺しちまうだろ、トロルコングの肉は筋っぽくて食えたもんじゃないからな」
「えッ…」
「俺は『食う』目的以外で命は奪わねえ。食わないなら殺さないし殺したなら食う、それが俺のルールだ」
「………」
……言葉が出なかった、私は危険な猛獣はやっつけたほうが楽だと思った、でも先輩は違った。命を目的を達成する為に奪うんじゃない、食べるという生物の原点にしてシンプルな答えを守っていた。例え殺されかけても目的が違うなら命は奪わない…それが兵藤一誠という人間なんだ。
「イッセーさん…」
「決して無駄な殺生はしない…これもまた美食屋イッセーのひとつなのね」
アーシアさんもティナさんも先輩の言葉に美食屋イッセーの本質を見ていた。
「しかしこれはキリがないな、このままじゃノッキングガンの針が持たないぞ」
トロルコングの攻撃をかわした先輩の左腕を別のトロルコングが掴んだ。
「イッセーさん!?」
「ぐッ、正当防衛だ、悪く思うなよ」
先輩は赤龍帝の籠手を出して力を溜める、すると先輩を掴んでいたトロルコングが怯えたように手を放した。
「放した…?つまり俺の左腕に恐怖を感じたのか…そうか!雨のおかげで下っ端の匂いが落ちてきたんだ、これなら威嚇が通じるぞ!」
トロルコング達が先輩から後ずさりしているのを見ていたら一頭だけ毛が白いトロルコングが目に映りました、その白いトロルコングは慌てたように身を隠すと次の瞬間強い光に襲われました。
「雷が落ちたか!虹の実に落ちたらアウトだぞ、皆、今の雷で真っ先に隠れた奴を見なかったか?そいつがボス
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