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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第8話 イッセー、懐かしき庭へ!虹の実を捕獲せよ! 後編
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ァァァァァッ!!!」
上から猛獣の咆哮が聞こえ見上げると腕が四本生えた巨大なゴリラが大きな岩を先輩の落ちた落とし穴に目がけて投げているのが見えました。あれがトロルコング!?
「イッセーさん!?」
「イッセー!?」
アーシアさんとティナさんの悲痛の叫びが聞こえ、私は先輩を助けに行こうとしましたがすぐ傍に降り立ったトロルコングを見て恐怖で動けなくなりました。
あ、私ここで死ぬんだ……
そしてトロルコングは大きな口を開けて私を食べようと……
「ノッキング!!」
した瞬間先輩が現れて何か道具を出してトロルコングの肩に当てました、するとトロルコングは痙攣したかのように地面に倒れてしまいました。
「うわッ、唾液つけられちまった!」
…私、助かったの?自分が生き残った事を実感して安心したら体が動くようになりました。
「小猫ちゃん、大丈夫か?」
「先輩…先輩ッ!」
私は泣きながら先輩に抱き着きました、だって先輩がやられちゃったと思って…食べられそうになって…怖くなって先輩にしがみ付きました。
「よしよし、もう大丈夫だ」
先輩の温かい手が私の頭を優しく撫でてくれる、これだけでさっきまで感じてた死の恐怖が薄れていきます。でもトロルコングの唾液でベタベタです…
「先輩、トロルコングは…」
「大丈夫だ、ノッキングしたからな」
「ノッキング?」
私は聞きなれない言葉に首をかしげました。
「ノッキングっていうのは小さい針などを動物の運動神経に突き刺して麻痺させる捕獲技術の事だ、因みに今使ったのはノッキングガンっていう専用の道具だ」
「じゃあトロルコングは生きてるんですか?やっつけたほうがいいんじゃないですか?」
「ん、別に殺す意味はないだろ。俺達の目的はあくまで虹の実だからな」
アーシアさん達が駆け寄ってくる中、私は先輩の言った言葉の意味が分からなかった。明らかに殺されかけたのにどうして先輩はノッキングだけですませたのだろうか…私は倒れているトロルコングを見ながらそう思った。
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ーーーーーー
ーーー
雨が降る庭を進んでいると何か甘い匂いがしてきました。これって…
「先輩、もしかしてこの匂いは…」
「ああ、虹の実は近いぞ」
これが虹の実の匂い…なんて芳醇な甘い香りでしょうか…理性が無くなってしまうのも頷けます。
「トロルコングもやっつけたしこれで虹の実ゲットね!」
「あいつは群れの一番下っ端だよ、俺に唾液をつけた意味もそこにある」
群れ…まさかあんなのがまだまだいるってことですか?
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