第28話(1章終了)
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」
「それを聞いて安心した。どうやら個人的な事情で滞在しているだけのようだが………――――いつまで自らの過去から逃げるつもりだ。」
「!……………………………」
「レン……………」
アリオスの言葉を聞いたレンは驚いた後複雑そうな表情で黙り込み、エヴリーヌは心配そうな表情でレンを見つめていた。
「…………放っておいて。それにレンがここにいるのは”あの人達”の事だけじゃないわ。”彼”の修理もあるし………他にも確かめなくちゃいけない事があるから。」
「確かめなくてはならない事…………?」
「うふふ、貴方には関係ないことよ。大人しくするって約束するからレン達のことは放っておいてちょうだい。もちろん………エステルや支援課のお兄さん達にも余計なことは喋らないでね?」
「………承知した。君達がこの地に仇なさぬ限り、余計な干渉はしないことを誓おう。」
レンの話に頷いたアリオスは静かな笑みを浮かべ
「うふふ、ありがとう。じゃあ、レン達はもう行くわね。ご機嫌よう………”風の剣聖”さん。エヴリーヌお姉様、お願い。」
「ん。転移。」
アリオスの答えを聞いたレンはアリオスに背を向けた状態でスカートを摘み上げて軽くお辞儀をした後、エヴリーヌの転移魔術によってその場から消えた。
「………迷子の子猫、か。しかしこのままでは彼女は迷い続けるだけだ。何か良いきっかけをもたらす第三者でもいれば、あるいは………」
レン達が消えた後アリオスは真剣な表情で呟いた後、ある事に気付き、ロイド達を見つめ
「フッ………まさかな。」
静かな笑みを浮かべ、その場を去って行った。そして警備隊が到着すると、早朝になっていた。
〜早朝・鉱山町マインツ〜
「―――皆さん、お見事です!」
「ええ………これも全てルファディエル警部の作戦や推理のお蔭ね。見事な策と推理だったけど………あくまで今回の功績のほとんどはルファディエル警部である事を頭に入れておきなさい。でないと今後も彼女無しの貴方達ではやっていけないわよ?」
マフィア達が警備隊の車両に連行されている中、ロイド達と対峙したノエルはロイド達を称賛し、ソーニャはノエルの言葉に頷いた後、忠告し
「はい、わかっています。」
ソーニャの忠告にロイドは真剣な表情で頷いた。
「ふふ………それがわかっているなら構いません。それにしても本当に無事で済ませてくれたわ。それと、私達の代わりに事件を解決してくれて感謝します。」
「副司令………」
「はは………改めて言われるとムズ痒いッスね。」
「ふふ………ところで副司令。ロイドさん達を援護しに来たという、白い狼たちの方はどうしましょう?」
ソーニャの言葉に嬉しそうな
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