第26話
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ファディエルの言葉を聞いたエリィは驚き、ロイドは口をパクパクさせ
「調査書………というと被害状況ですか?」
ティオはルファディエルに尋ねた。
「ええ。3ヶ所の被害を考えると知能のない魔獣がやったとはとても思えないわ。―――特にウルスラ病院の襲撃はね。飢えた獣が気絶して動けなくなった”獲物”を見逃す訳がないでしょう?」
「確かに………操っている方法がわかったのは、やはりシズクさんの証言ですか?」
「ええ。ロイドやランディが先程説明したように犬種に入る生物達を操る道具があるのは知っていたしね。そしてそんな物を利用する目的と言えば戦闘や諜報、攪乱等………要するに軍同士が戦争をする為にある存在………そうなってくると現在クロスベルの軍規模がある組織の警備隊、ルバーチェ、黒月、ラギール商会のどれかに絞られるでしょう?」
「んで、今日知らされた警備隊の撤退やあの腰巾着の事を知って、ルバーチェの仕業だと確信したんスね。いや〜、相変わらずとんでもない推理力ッスね!」
「という事はシズクさんの証言の時点でルファディエルさんの推測では既に犯人がある程度絞られていたんですね………」
ルファディエルの説明を聞いたランディは納得した様子で頷いた後嬉しそうな表情をして驚きの表情のティオと共に見つめ
「じゃ、じゃあルバーチェが黒い狼たちをを使う目的が狼たちの身体能力である事にはどこで気付いたんですか………?」
エリィは驚きの表情で尋ねた。
「あら、そんなの簡単よ。ルバーチェが関わっている事を考えると、以前の旧市街の件や現在のクロスベルの裏社会の状況を照らし合わせればすぐに気づく事だわ。」
「………お見それしました……」
「お見事ッス!それもわざわざ俺達を成長させる為に敢えて黙っているなんて………いや〜、こっちに来てからとても良い上司に恵まれたな〜♪俺、ルファディエル姐さんの下でなら一生ついて行くッスよ!」
「フフ………まさに2つ名通りの方ですね………」
「ハハ………相変わらず凄いな、ルファ姉は………俺も早くルファ姉に追いつけるように努力しないとな………」
ルファディエルの話を聞き終えたティオは呆けた表情でルファディエルを見つめ、ランディは笑顔で言った後嬉しそうな表情で微笑んでいるエリィと共にルファディエルを見つめ、ロイドは苦笑した。
「フフ、貴方ならいつか私を超える捜査官になれるわ。――――さてと。もう貴方達もわかっていると思うけど、今夜仕掛けてくるわ。理由は言わなくてもわかるでしょう?」
「ああ、明日になれば町長が遊撃士協会に相談する恐れがあるからな………最後の脅しは今夜を除けば、高確率でありえない………!旧市街の時は逃がしたけど………今度は逃がさない………!――――セティ、シャマ
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