第26話
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りません。」
「あ、ああ………それは別に構わんが。その……君達は?」
「――――クロスベル警察、特務支援課に所属する者です。こちらで起きた魔獣被害について話を聞かせて頂きたいのですが………」
そしてロイド達は町長夫妻に自分達が来訪した理由を説明した。
「なるほど………街の警察の方じゃったか。てっきり遊撃士協会の新人が訪ねてきたのかと思ったよ。」
「………その、よく言われます。それで………町の方々にも色々と話を聞かせてもらったんですが。タチの悪い被害が続いているそうですね………?」
町長の言葉を聞いたロイドは苦笑した後真剣な表情で尋ねた。
「ああ………今までに3回ほど被害に遭っている。どれも夜の事で最初は人的被害も無かったが………先日、ついにケガ人が出てね。軽傷だったのが幸いだけど、徐々に被害が大きくなっているの。」
「それで町のみんなも、すっかり恐がって………」
「そうですか……」
「その、警備隊がパトロールに来ている間は何も起こらなかったんですね?」
町長夫妻の話を聞いたロイドは頷き、エリィは尋ねた。
「ああ、その通りなんだ。どうやら狼どもは相当ズル賢いようでね………しかし、警備隊も警備隊だ!何も解決できていないのに突然我々を見捨てるとは………!君達もそう思わないかね!?」
「ええ………確かに。(色々あるみたいだけど………)」
憤る町長に言われたロイドは申し訳なさそうな様子で頷き
(偉い人達に言われたからって、守るべき人達を見捨てるなんて、あたし達からしたら考えられないことだよね。)
(ええ………何故、そこまでして自らの地位を高めたいのか理解できませんね。)
シャマーラは小声でエリナに言い。エリナは静かな表情で頷き
「ところで、遊撃士協会を頼ったりはしなかったんスか?」
ランディは気になっていた事を尋ねた。
「実は、警備隊が来る前に一度ギルドに依頼してみたんだ。ただ、基本的に彼らはとても忙しいみたいでね。毎日警備をしてもらう訳にもいかず、結局は警備隊が出動したんだが…………」
「なのに今朝、警備隊がいきなり撤収してしまった……」
「ああ………弱り目に祟り目とはこの事さ。仕方ないから、ダメ元でもう一度ギルドに相談してみようと思っていたんだが………そこにあの連中が訪ねてきたんだ。」
「”ルバーチェ商会”の者ですね。」
「その………彼らは一体、どんな話をしに?」
「それがねえ………撤収した警備隊に代わって用心棒を申し出てきたんだ。いつ魔獣が来てもいいようにとね。」
「用心棒………ですか…………」
「そりゃあ………勿論、タダじゃないッスよね?」
町長の話を聞いたロイドは真剣な表情で呟き、ラ
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