第25話
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〜マインツ山道〜
「あ…………」
「あれ?」
「?遠吠え………でしょうか。」
山道に出たティオは声を上げ、シャマーラとセティは首を傾げ
「ティオ、どうした?」
「もしかして………また、何か聞こえたの?」
「セティちゃん達も何か聞こえたのか?」
ティオ達の様子に気付いたロイドとエリィは尋ね、ランディは意外そうな表情でセティ達を見つめて尋ねた。
「ええ、私とシャマーラは人間より耳がいい種族―――エルフと闇夜の眷属の血を引いていますので………」
ランディの質問にセティは頷いて答え
「センサーの感度を上げます!アクセス…………!」
ティオは真剣な表情で言った後、魔導杖を掲げて何かを探った。すると
ワオーン…………
わずかに何かの動物の遠吠えが聞こえて来た。
「今のは………!」
「微かにだけど………」
「ああ、魔獣の遠吠えだろう。ティオすけ達が気付かなかったら俺達も聴き逃してたな。」
遠吠えを聞いたロイドとエリィは表情を厳しくし、ランディは頷いた後答えた。
「ふう………やはり今の遠吠えは山道方面から聞こえたようです。北北西40セルジュくらいかと。」
「北北西に40セルジュ………山道の途中あたりになるのか。」
「って事は………」
ティオの説明を聞いたロイドが呟いた言葉を聞いたランディは仲間達と共に山道を見つめ
「………どうしますか?話によると魔獣による襲撃事件についての犯人はわかっているとの事と先程お聞きしましたが………」
エリナはロイドに尋ね
「ああ………調べる価値はあるよ。その………エリィ。昨日に引き続いてこんな事を言うのもなんだけど。」
尋ねられたロイドは申し訳なさそうな表情でエリィを見つめた。
「ううん、気にしないで。これも巡り合わせでしょう。」
一方ロイドの言葉を聞いたエリィは微笑み
「セティちゃん達は大丈夫か?山道を登りながら魔獣と戦う事になるが………」
ランディはセティ達を見回して尋ね
「私達の事は心配無用です。」
「そうだよ〜。あたし達なんか素材探しの為に火山にも登った事があるんだから。」
「皆さんの足は引っ張らないので、どうか気にしないで下さい。」
尋ねられたセティ達はそれぞれ答えた。
「それと今の遠吠えなのですが………どこか語りかけてくるような感じがするのですよね………」
「語りかけてくる………?」
「威嚇してるとか、そんな感じか?」
考え込みながら呟いたセティの話を聞いたロイドは首を傾げ、ランディが尋ねると
「いえ。もっとはっきりとした意志みたいなものが感じます。」
「………私も同じ
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