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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第25話
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ことを感じました。」

セティとティオがそれぞれ答えた。

「………そうか。ルバーチェではない可能性が高いと思うが、調べる必要はある。遠吠えの持ち主の魔獣を探そう。」

2人の答えを聞いたロイドは考え込んだ後、提案した。

「そうですね。それにしてもティオさん、凄いですね。人間の身でありながら、エルフの血を引くセティ姉様のように生き物の感情までわかるなんて………」

一方エリナはロイドの提案に頷いた後、意外そうな表情でティオを見つめ

「………ちょっとした体質なので。」

見つめられたティオは複雑そうな表情で答えた。



「さてと………今後の戦いを考えるとセティ達の戦い方も把握しておきたいんだけど………」

そしてロイド達はセティ達を見回し

「シャマーラちゃんはやっぱりその背に背負っているデカい剣か?」

ランディはシャマーラが背負っている大剣に視線を向け

「うん、そうだよ〜。後、エリナやセティ姉さん程ではないけど魔術が使えるよ♪」

視線を向けられたシャマーラは大剣を構えてウインクをした。

「それにしてもそんな重そうな武器を持てる力があるように見えないけど……」

「ああ………それだけ肌を晒しているのに筋肉が全然見当たらないな………」

エリィとロイドは驚きの表情でシャマーラを見つめ

「下手したらその剣、俺のスタンハルバードより重いんじゃねえか?」

ランディは興味ありげな様子でシャマーラが持つ大剣を見つめた。

「なんなら持ってみる?」

「おう。………って!重っ!よくそんな細腕でこんな重い剣を持てるな………」

そしてシャマーラに渡された大剣を持ったランディは大剣の重さに驚いた後、シャマーラに大剣を返して驚きの表情でシャマーラを見つめた。

「あはは。あたしのお母さんは睡魔族だからね。睡魔の血を舐めちゃ、だめだよ〜?」

(そう言えばカーリアンさんも睡魔族から生まれた人でしたね……あの人も筋肉が全然見当たらないのに剣でとんでもない威力を叩き出していましたし………)

(かかかっ!睡魔ってのは意外と力があるんだぜぇ?奴等の力はそこらの魔術より威力があるしな!)

(そうなのか………)

見つめられたシャマーラは笑った後ランディにウインクをし、ティオは”影の国”でのカーリアンの戦いを思い出し、ロイドはギレゼルの助言に驚いていた。

「エリナちゃんの武器は何かしら?」

エリィは次にエリナに尋ね

「………私はこれです。」

尋ねられたエリナは槍を構えた。

「槍か………リーチがある分、中距離からの攻撃ができそうだな………そういえばシャマーラの言い方だと、エリナも魔術が使えるみたいだけど………」

エリナの槍を見たロ
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