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転生とらぶる
1369話
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ていた。
 まぁ、この非常警報だ。当然シロガネでも周囲を警戒しているのはおかしくない。
 寧ろメギロートが展開しているのがシロガネの甲板上だけであり、軍港に出ていないというのは配慮していると言えるだろう。
 そしてメギロートのAIは、当然俺達の姿を見つければ上位者である俺やイザークを守る為に行動する訳で……
 今ここで笠の男の仲間が姿を現しても、問答無用でメギロートのサークル・レーザーを食らって消滅してしまうだろう。

「あれは……シャドウミラーの虫型戦闘機械」
「メギロートな。いや、虫型だけど。それよりここまで来ればもう安全だから、さっさと行くぞ」

 そう告げ、俺達はメギロートに守られながら堂々とシロガネへと向かう。
 当然のように新たな襲撃者の類は現れず、そのままシロガネへと入る事が出来た。

「それで……お前達はこれからどうするんだ? 一応秋山に命じられたのは、俺達がシロガネに戻るまでの護衛だろ? このままここで俺達を守るのか、それとも秋山達の応援に行くのか……」
「それは……」

 悩む様子の高杉だが、その気持ちは分からないでもない。
 高杉の純粋な気持ちとしては、当然秋山の応援に行きたいのだろう。
 だがそんな真似をすればシロガネが手薄になるし、何より今回の件を深く知っているだろう笠の男についても放り出して行く必要がある。
 その辺を考えれば、高杉の立場としてはシロガネを守る必要がある訳だ。
 それに、自分達の軍港でシロガネが反抗勢力によって被害を受けようものなら、木連の面子はこれ以上ない程に潰れることになるしな。

「暫くここで護衛を継続したいと思いますが、構いませんか?」

 結局そういう事になったらしい。

「ああ、構わない。銃火器の類はもっとあった方がいいだろ。イザーク、準備してやってくれ」
「……ふん、少し待っていろ。すぐに武器を持ってくる」

 そう言い、去って行くイザーク。
 武器があった方がいいのは事実だが、持ってくる武器は恐らくこの時代にとってそれ程オーパーツにならない物を持ってくるだろう。
 この世界の武器というのは、火星古代文明とかの特別な例を除いてそれ程特筆すべき物はない。
 それは、連合軍だけではなく木連も同様だった。
 キノコがナデシコで俺に撃った銃を見てもその辺は明らかだ。
 ……意外と、火星古代文明の遺産が残っていて、人間が使う拳銃サイズの重力波砲とか撃つ兵器とかあったりしないだろうな?
 あればあったで、入手したいところだが。

「すいません、アクセル代表。色々とご迷惑をお掛けして」
「気にするな。お前達との関係は大事にしたいからな。……それより、秋山の方に連絡を取った方がいいんじゃないか?」
「あ、そうですね。少し待って下さい」


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