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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二十九話 ダンス、ダンス、ダンス!!なのです。
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、ミュラーの腕をとった。
「申し訳ありません、これから小官たちはナイトハルトをあるところに連れ出さねばならんのです」
「何!?なんだミュラー、予定があるならそう早く言え。邪魔をしたな」
申し訳ありません、と謝るミュラーにビッテンフェルトもワーレンも軽く手を振って、立ち去っていった。ミュラーを真ん中にして抱きかかえるように、3人は先輩方とは反対の方角に歩いていく。
「助かったぞ。よく来てくれた」
「なに、気にするな、さぁ、それよりも早くいくぞ」
フェルナーがせかす。
「行く?」
「今言ったろう。お前をあるところにつれて行くんだ」
「あるところ?」
「俺はやめた方がいいと思うがなぁ」
キスリングは顔をしかめている。
「そういうな、これも経験だ、試練だ。何しろ3人の中で彼女がいないのはミュラーだけなのだからな」
突然ミュラーの足が止まった。
「別にそういう目的ならば、俺は遠慮して――」
「する必要などない。さぁ、行くぞ」
フェルナーはミュラーの腕をつかんで、さっさと引きずるようにして行ってしまった。
道々ミュラーはフェルナーの熱弁をたっぷり聞かされることとなった。曰く、お前は自信がないから女のところにアタックしようとも思わない、曰く、そんなんだから彼女が作れない、曰く、失敗を恐れていてはどうしようもない、曰く、であるならばまず失敗することから学ぼう、などなど。
「で、結局のところ俺にどうしろと卿等は言うのだ!?」
引きずられながらミュラーは叫ぶ。
「失敗をして元々の挑戦をするんだ。そう思えば気が楽だろう。いいか、あの人にアプローチしてみろ。イゼルローン要塞中の3割がファンであるあの人にだ」
3割という驚異的な率を聞いたミュラーは嫌な予感がした。
「もしかして――」
「フロイレイン・フィオーナだ。いや、卿の好みでないならフロイレイン・ティアナでもいいぞ、いや、お前まさか同年齢くらいの女が好きか?だったら一つ年下のフロイレイン・イルーナでも――」
「そう言うことだったか!!!」
ミュラーはフェルナーの手を振り切った。
「駄目だ!駄目だ!駄目だ!そんなことは俺はできない!俺に死ねというか!?」
「そこまではアントンは言っていないぞ、落ち着けナイトハルト」
制止しようとしたキスリングの手をミュラーは振り払う。
「そんなことをしてみろ!!俺は明日から物笑いだ!!ああいう人たちにはそれ相応の美男子や洗練された人が相応しいのだ!!俺には――」
ミュラーは脱兎のごとく駆け去っていった。道行く士官や通行人にぶち当たりながら彼は逃げていった。
「あ、おい!!!」
二人が慌てて追いすがろうとしたが、ついにミュラー
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