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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二十九話 ダンス、ダンス、ダンス!!なのです。
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ィーだっていうのに、周りの男どもは皆あんたたちのことを狙って。私たちには目もくれないんだもの」
そばかすの散った、けれど顔立ちは悪くはない栗色の髪をショートカットにした女性士官が好戦的に言う。
「私たちは別に好きでそうしていたのでは・・・・」
「黙りなさい!!そうやっていい子ぶって、ムカつくのよ!!」
フィオーナは口をつぐんだ。イルーナはかすかに眉をひそめ、ティアナは話にもならんというように肩をすくめた。
「それはお生憎様。私たちだって好きで追い回されてるんじゃないわよ。なんなら私の手紙やメールのアカウント上げるわ。それで接近してみなさいよ――」
「ふっざけるな!!」
栗色の髪の女性の怒声がティアナを遮った。
「ムカムカとする話し方するわね!!こっちは数十人、アンタたちは3人、勝ち目があると思ってんの?」
「バカじゃないの。あ〜やだやだ。相手の実力知らないでノコノコと現れるんだもの。さっさとかかってきたら?いいわよ、顔は傷つけないであげるから」
「言わせておけば!!!」
女性士官のうち、数人がティアナにとびかかったが、一瞬のうちに地面にたたき伏せられ、あるいは壁に叩き付けられて、ズルズルと昏倒していった。
「なっ!?」
主犯格の栗色の髪の女性は一瞬うろたえたが、次の瞬間叫んだ。
「たった3人じゃないの!!やっちまうよ!!!!」
その言葉と同時に女性士官たちが一斉に襲い掛かってきた。相手はたった3人だ。それを数十人でかかれば痛めつけるのはたやすいだろう。そう思ったのだが、彼女たちが反対の事実を悟るまで数分を要しなかった。
容赦のない回し蹴り、アッパーカット、みぞおちへの拳等でたちまち女性士官たちは昏倒し、あるいはうめき声を上げて地面に力なく這っている。
「くそっ!!」
栗色の髪の女性はティアナと渡り合っていたが、分が悪いと悟ったのか大きく後退した。
「アンタ逃げるの?仲間を置いて?なんて最低な奴なのかしらね。」
片手を腰に当てたティアナがさげすんだような目を向ける。
「ぐ!!!」
顔を激しくゆがめた栗色の髪の女性が一気に跳躍して必殺の蹴りを叩き込んできた。
「甘い!!!」
ふっと緩やかにそれをかわしたティアナの蹴りをかいくぐるようにしてかわした女性がフィオーナに突進した。
「せめてアンタだけでも!!!」
次の瞬間栗色の髪の女性は高々と宙に舞い、激しく壁に叩き付けられてズルズルと崩れ落ちた。
「大丈夫ですか!?」
蹴りを叩き込んだ本人がひざまずいて心配そうに介抱する光景は異様と言えば異様かもしれない。事実相手の女性はそう思ったらしく、目を開けると弱々しそうに吐き捨てた。
「バカ・・・・
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