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第二十九話 ダンス、ダンス、ダンス!!なのです。
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イゼルローン要塞は、それ自体が一個の巨大な人工天体都市であり、数百万人が生活している。娯楽施設、病院、学校、農園となんでもあるため、そこいらの辺境惑星や都市に駐留するよりはよほど人気が高い。最前線であるにもかかわらず、である。
その人気の理由の一つが、近年女性士官の登用でお盛んになってきた盛大なパーティーが行われることである。
これはだいたい2か月に一回、慰問の意味で行われるのであるが、それは広大なホール(数万人が収容できる大規模なものである。)数か所を借り切って行われるものであり、歌に音楽に踊りとまさに普段の殺伐とした軍務からは180度反転した空間が展開されている。
このパーティー開催のもう一つの非公式の目的がある。それは若い士官同士の公然としたお見合いということである。
実際、ここで一緒にダンスを踊って交際に発展し、軍属同士で結婚したという事例は少なくない。
中でも若手男性士官たちは今年こそは内心張り切っていた。というのも、イゼルローン要塞に駐留している女性士官の中でもひときわ桁違いに美貌の士官が数人混じっているからで、まだ誰もそれを攻略できていないためである。このため、仲間意識が強い若手士官たちも、いかにして相手を出し抜こうか、いかにして攻略するかを軍務そっちのけで考えるようになってきているのである。
「おおお俺はティアナさんを狙うからな!!お前、手ェ出すんじゃ、ねえぞ!!」
食堂で若手士官たちの一人が何やら叫んでいる。顔つきがラリっているようで尋常ではないし、何やら体中からメラメラと燃える炎が見えるようである。
「お、お、俺はフィオーナさんを狙う!!なんてったって、あっちの方が超優しそうじゃん!!」
「バッカだなぁ!?ああいうつ〜んとしている方が、内心はデレッデレなんだぞ!!」
「てめえにわかるか!!あの究極の優しさが!!俺なんか道端でスッ転んだときに、ハンカチもらったもんね!!」
「なにッ!?ハンカチを!?」
ざわざわと殺気が膨れ上がった。
「テンメェ!!抜け駆けか!!??よよよよくも俺たちのフィオーナさんを!!」
「おお俺だって、あれだぞ、飯食ってるときに、ティアナさんにソース手渡しされたもんね!!」
一斉に男たちの目の玉がギンと光った。
「貴様ッ!!よくも俺たちのティアナさんと手ぇつなぎやがったなァ!!」
ギャアギャアと喧騒が沸き起こり、今にも修羅場になろうとした時である。
「ハッハッハ!!そんなもん痛くも痒くもないわぁ!!貴様ら勝手に自滅しあってろよ!!俺はそんなもんよりももっとレベルの高いオトナの人を相手にするからな」
「テメッ!!よくも俺たちの『フィオーナさん&ティアナさん』を侮辱したな!!」
一斉に男たちが発言者を殺人者の
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