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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic6-A古代遺失物管理部・機動六課〜Standby〜
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を掛けられた。そちらに目を向けると、中学生2年生くらいにまで体を大きく出来るようになったアイリが満面の笑顔を浮かべて大きく手を振っていた。
「お待たせ、アイリ」
「ぜ〜んぜん待ってない♪」
「そうか。・・・アイリ、俺もミッドに降りる理由が出来たから一緒に行こうな」
「ホントに!? やったね♪」
権威の円卓の呼び出しがなければ、ひとりミッドへ降りる予定のアイリを次元港まで送った後、俺は自宅の局員寮であるマンションに帰るつもりだったんだがな。とにかく予定変更だ。ここ時空管理局・本局の各部署のオフィスが収まった超巨大な局舎から出て、駐車場へと歩を進める。
「マイスターと一緒〜、一緒〜♪」
ご機嫌なアイリの鼻歌を微笑ましく聴きながら、駐車場の一画である大型バイク専用の駐輪場に到着。はやて達が中学を卒業してミッドチルダに引っ越して来たのを契機に購入した俺の愛車。バイクと言うよりはリバーストライクだな。商品名は“マクティーラ”。狼という意味だ。
「一緒って。毎日一緒だろうに」
ポケットからリモコンを取り出し、イグニッションスイッチを押してリモート操作でエンジンを掛ける。ほとんどの始動手順をオートで済ませてくれるから、魔法技術で造られたバイクは本当に楽だ。まぁその面倒な手順をやってこそのバイク乗りだというのは俺も思うが、残念ながら管理世界で販売されているバイクは揃ってこのフルオートモデルだ。
「(地球から持ち込むことも法律で出来ないしな・・・)よし、チケットの手配も完了っと。あとは出発時刻までに次元港に行けば良いだけだ」
全長は約2900mm。リアタイヤは幅50cm、高さ1mの1輪。車輪とフレームを繋いでいるスイングアーム上部の左右にマフラーが2本ずつの計4本。フロントタイヤは軽自動車並のサイズの2輪で、ピッタリくっ付いていることもあって1輪にも見える。タンデムシートだから2人乗りは可能だが、サイドカーも一緒に購入した。買い物時には重宝する。魔法技術で屋根も付くから買った物が濡れる心配も無し。
「ほら、アイリ。ヘルメット」
シートを開けてヘルメットを取り出してアイリに差し出すと、「ん♪」長い髪を纏めたうえで受け取り、ヘルメットを被った。俺もヘルメットを被る。この時のために俺は長髪をやめた。いちいち乗る際に纏めるのはすごい面倒だからな。
「ゴー、ゴー♪」
俺とアイリはバイクに跨り、俺の背中に抱き付いて腹にまで両腕を回すアイリに「しっかり掴まっていろよ」そう注意してから発進、次元港へ向かって出発する。
「アイリ。確か今日、機動六課の隊舎に荷物などの搬入作業があるって話だったな」
「うん、そうだよ。はやても隊舎の視察だって話だしね。それに、アイリだって六課のロングアーチスタッフ
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